番外32話『銃殺刑』
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あ、そう言われたら何も言い返せないわ……なんかものすごい悔しいけど」
「ウハハハハ」
くっ、なんだろう。この敗北感。
「……随分と仲が良いのね」
「なんだよ、ロビン。そんな不機嫌そうに。別にいいだろ? 連れてかれるまで肩落としてても仕方ないし、どうせロビンも助かるんだし、ルフィが来るまでの辛抱だって」
「だから私はそんなこと望んでなんか……っ!」
悔しそうに唇をかみしめるロビンに、俺とフランキーはなんとなく顔を見合わせた。
そして、ハントたちを乗せた海列車は遂に到着する。
司法の島エニエスロビーへと。
「長期任務ご苦労様でした!」
「CP9がお着きに!」
「罪人を連れ出せ!」
暴れるフランキーのみ手錠に加えて鉄の鎖で体を巻かれて、ロビンとハントは後ろ手に手錠をかけられて、彼らはその地へと足を下ろした。
「海坊主をどうするか、じゃのう。列車でもいうたが、あいつは危険じゃぞ」
「それに関しては既に長官から言われているわ」
カクの言葉にカリファがメガネをかけなおしながら答え、それを聞いたルッチが「ほう?」と耳を傾ける。
「あの男は何と?」
「海坊主はニコ・ロビンとの条件通りに、無事ウォーターセブンを出航してここにいる。ならば海賊はデッドオアアライブ。手土産も首さえあればそれでいいだろ……とのこと」
「……あの男らしいのう」
「同感だ」
彼らの言葉の意味を、ハントはまだ知らない。
ハントたち一行が遂に司法の島エニエスロビーに到着した頃、ルフィたちは新たに巨大なカエルヨコヅナを仲間に加えて、さらにはサンジとソゲキング――本名ウソップ――を回収して、さらにその士気を高めていた。
「狙撃の島のソゲキング!?」
「そう、ウソップ君の親友でこのたび、君たちの手助けを託かってここにいる!」
「ヒーローだ! マントしてるからそうじゃねぇかと思ったんだ、俺は! すげぇヒーロー初めて見た!」
「そうか、マントしてるからヒーローなのか! かっこいいなー!」
「そうだぞ、マントヒヒもヒーローなんだぞ!」
「ほんとか!?」
目を輝かせているのはルフィとチョッパーの二人。
とはいえ、それ以外の人間は全員ソゲキングの正体がウソップだということに気づいている様子だが。
チョッパーに頼まれたサインを書きながらいくつかの質問に答えていたウソップ、もといソゲキングだが「あ」と声を漏らしたかと思えばルフィへと首を向けた。
「言伝を頼まれていたのを忘れていた」
「言伝? 誰からだ?」
「うむ、ハント君――」
「――ハント!?」
ウソップから出た名前に、横から割って入ったのは、やはりナミ。
「ハント、やっぱり生きてたの?
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