番外32話『銃殺刑』
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」
「ええい、貴様は始末して――」
「――いや、始末されるわけにはいかないから」
懐から銃を取り出す前に髭面の役人への顔面へと蹴りを。
「んがっ!?」
顔面を蹴られた役人は、そのまま地に伏し動かなくなる。
……あれ、俺捕まってるのにこういう態度をとっていも良かったんだろうか。
「うん……まぁ、今のは不可抗力だよな」
とりあえず自分にそう言い聞かせておく。
「うむ、よくやったハント君。さぁ、今のうちに逃げるぞ、ロビン君」
「だから、私は逃げないと――」
あぁ、またこのやりとりが始まるのかよ。
ちょっとだけうんざりしそうになったその時だった。
なんかCP9の奴らがいる車両からものすごい音が聞こえてきた。それも2回も。
「来たか」
ソゲキングの言葉にロビンがハッとした表情となって、そこで俺もわかった。
「サンジ達か!」
「うむ」
「っどうして!」
そこで悔しそうに問題の車両へと歩き出そうとするロビンを「おいおい待てロビン! そっちへ行ったら!」とソゲキングが止めようとするがロビンは構わずに歩いていく。
「ハント! お前も手伝え!」
「……」
まぁ、本来なら手伝うのが筋なんだろうけど、俺はやめておく。
「お、おい! ハント!」
「ソゲキング……ちょっと、いいか?」
「なんだ、こんな時に!」
「いや、こんな時だから聞いてくれ」
先に扉を開けて出ていったロビン。扉の向こうから「ロビンちゃん!」という、間違いなくサンジの声が聞こえる。
「なんだよ、ハント。急がねぇと――」
「――いいから!」
「っ……何だね!?」
「ソゲキングとサンジと、あとフランキー……だっけ? 悪いけど、俺はお前らにロビンを説得できるって思えない」
「なにぃ!?」
怒るなってソゲキング。
「昨日、強引に連れて帰ろうとしたらロビンに攻撃されたぐらいだぞ? 多分、あとちょっとロビンが協力してくれたらいいって場面でもロビンは動かない。だから、ロビンを連れ戻すのは難しいと思うんだ。俺もそんなロビンの態度を見て昨日諦めたぐらいだし。とにかくまぁ、だから俺は今ここにいるんだけど」
「……」
「お前らが失敗した時に最悪でも俺がいる。それだけはわかっていてくれ。今このタイミングで手伝って、ロビンの説得に失敗したときにロビンから離されることになったらもうロビンを守れなくなる。だから今はあえて手伝わないけど、それでももしお前たちがロビンを連れ戻すことに成功したなら俺も適当に海に飛び込んで逃げる。それでやっぱり失敗しても最悪でもロビンの側には俺がいれる」
「……つまりは君が最終防衛ラインを務めようというわけだな」
「そのつもりっていうだけだけどさ……実際
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