第1話
[1/5]
[1]次 最後 [2]次話
タッタッタッタッタッ…。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
ここはローグタウン。
海賊王の処刑された街。
大海賊、ゴール・D・ロジャー。彼が残した大秘宝、ONE PIECEを巡り、東、西、南、北の各海の腕に覚えのある猛者達が、一斉に海に乗り出した。
《大海賊時代》
そんな最中、ここ東の海、イーストブルー最後の島、ローグタウンはそれ以降、幾多の海賊達が横行し海軍はそれを抑え切ることは出来なかった。グランドラインに戦力を裂き過ぎて、とてもじゃないが最弱の海、イーストブルーに名のある海兵を配置することは出来ず、結局は腐敗軍人が居座ることとなった。それが今のこれだ。ローグタウンは海賊の島となり、今では海軍は海賊から賄賂を渡され、市民が立ち上がってもまともな対応は帰ってこない。
薄暗い路地にある一軒の廃酒場、そこが私達の住処。
「アテナっ!大丈夫だった?」
「当たり前だぜっ!あたしの盗みを止められるやつはこの世にいねぇよっ!」
「あたしは言った…心配…しすぎ…」
アテナと呼ばれた子の腕の中には…沢山の食べ物があった。
「こんなにいっぱい!どうやってとってきたの!?」
「知らね〜…置いてあったから持ってきた」
((絶対海賊よね)…)
「なぁ…あたしら今はこんな生活してるけどさ…」
「どうしたの?」
「何…?」
「いつか仲間集めて海賊やろうぜっ!」
「「ぇ?」…」
「今はこんな姿でっ!弱えけどよっ!海賊王にも興味はねぇ…それに海賊は嫌いだ…けどよ…かと言って海軍に入る気なんて毛頭ねぇよ…だから…だから…」
なろう…海賊を殺す…海賊を狩る海賊に。
「なろうぜ!海賊を狩る海賊に!」
海賊を利用し、海賊を裏切り、正義を歌う腐敗軍人を狩り、己の身のみを案じる海賊を潰す。そんな海賊に…。
「それ!いいねっ!海賊を狩る海賊!うん♪楽しそう!」
「…うちも…賛成…」
「よしっ!そうとなれば修行だっ!」
「あたし達…修行と言っても何するの?」
「うちは…剣の腕なら…自信…ある…」
「海賊…この街なら腐るほどいるだろ?そいつらを狩るんだよ。明日から」
あたし達の年齢は今は8歳程…物心ついた頃には親も死んでたし、それで流れてきたこの廃墟に住んでたら、同じような境遇にある2人に会った。最初は失敗続きだった窃盗も成功率を増し、殺しもして、今では100%の確率で飯を調達することができる。
「じゃあ今日は飯食ってねるかぁ…。明日からは死ぬ程かんばらなきゃだしね」
あたしと、柔らかい口調のセイラは…ある日とってきた食料の中に紛れ込んでた悪魔の実を食べた。
結果、あたしは超人系ナミナミの実の波動人
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ