第1話
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を狙い撃つこともできない故に数も減っていない。
だが…彼女は悪魔の実の能力者…。そう…カミカミの実の紙人間。
一見弱そうに見える能力だが……真の能力は、その紙の色が宿す力である。
「散紙…」
彼女の体が紙となりペラペラと剥がれ落ちていく。
「な!?なんだ!?化け物っ!」
「化け物なんて…失礼ね…あたしは立派なレディーよ?」
彼女から散り広がる紙の色は…赤…。
「砲火…赤紙っ!」
赤い紙が何十と飛んでいき目の前を覆う。
その紙は敵に張り付き、徐々に赤く染まっていく敵。
剥がそうと破り捨てるもその上から次から次へと押し寄せる紙に徐々に紙がない部位を探すのが難しくなっていく…と…言うより…もう無い。
「あたしの紙はね〜白、赤、黄、緑、茶、青、黒、って色々あるんだけど…赤い紙はね……《発火》が主な能力なの♪」
目の前でうねうねウゴウゴ言っている紙の塊に、手を向ける。
「えへっ!♪火砕紙」
ボムボムボムボムボムボムッッッッッッ!!!!
赤い紙が全て同時に発火する。勿論身体中で爆発した紙は血肉残さず爆砕した。
「あはっ!やり過ぎちゃった?」
その顔は、後悔をしている顔では無く、むしろ嬉々として楽しんでいる顔を、アテナに向ける。
キュキィィィンッ!キャキキキキイイィ〜…。
剣と刀が押し合っているのではなく、刀が剣を滑らせ、なめらかな流舞を見せる。
ヘイラ、彼女は唯一の非能力者だが剣の腕は一人前、朝早く起き、鍛錬をし、齢8歳にして、斬鉄をもこなす。その滑るような剣撃には、一切の無駄がない。
だが刀は剛の剣ではないが為に多対1は向かない。
がそれもただの斬り合いでは…の話だ。
「数は…9…斬れる…」
刀を仕舞い…壁を蹴り空中へと飛び出す。
だが多対1では空中は愚策、しかしそれは…実力で覆せる…。
「居合抜刀柔術…桜花弁」
桜…細かく、風の動きをコピーし捉えるのが困難な動きをするその桜の花びらは、時に牙を剥く。
空中から地面に飛んでいく細やかな斬撃波は、桜色をし、ただ切り刻むのみの血塗れ桜となる。
好機とばかりに真下に立ち構えていた敵は、全員の肌を裂く桜によって、死に濡れた骸と化した。
スゥーーー…キン…
綺麗な音を立てて仕舞われるそれは…全員が倒れるのと同時だった。
んな!?馬鹿な!?俺の部下たちが!!こんな小娘三人にやられるなんぞ…あるわけがない…あっていいわけがない!!俺はあんな力を見たこともないし!飛ぶ斬撃なんてのも見たことがねぇ!だが…それを差し引いても…40人近くいた
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