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ONE PIECE 〜音姫航海日誌
第1話
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塗れに染めて笑う小男。

「1100万…結構な額だね」

「斬る…?」

「少しだけ寄り道しようぜ…どうせ近場に船長も…」

「俺がぁなんだってぇ〜?俺になんかぁ〜ようかぁ〜?ヒック…」

案の定…いた…。結構…キモい顔してら…。

「…あ〜…すまねぇが…狩らせてくれね?」

「…今なのね…」

「やっと…斬れる…」

「あ〜舐めてくれちゃって…今この島にいる雑魚どもよりも俺は懸賞金が高いんだぜぇ〜?」

高い…確かにイーストブルーの懸賞金の平均は500万を下回る程…。つまり二倍…。

「十分っ!行くぞ!セイラ!ヘイラ!」

「ほいさ〜!」

「ん!」

ホルスターのナイフを二本、逆手に持ち飛び込む。

ジャッカルの部下が剣を振り下ろしてくるが右の短刀で刀を滑らせ、首元に左の短剣を深く突き刺す。

「ゴァァァァッッ!!!アガッ…グギョ…ヨョョョョ…」

ナイフを抜き、相手の体に足をかけ後ろに跳躍する…とその直後あたしのいたところに剣が振り下ろされる。

あぶねーっ!!殺されるところだった。数秒遅れてたら首チョンパだぜ。首飛んでチーンとかまぢ勘弁だから。

ナイフをホルスターに仕舞い、指を鳴らす準備をする。

これがあたしの能力…ナミナミの実の波動。

「音波」

パチンッと指が鳴る。

音が鳴る…そしてそれが人間に聞こえると言うことは、空気が振動し、それが耳の中にある鼓膜を振動させ初めて人間に音と言うのが伝わる。

あたしはその波の振動を自由自在に操り、波の強さも操ることができる。

つまり、音が鳴る過程で既に巨大な振動、波の爆弾と化した振動は周囲を伝い、破壊力を倍増させていく。

パーーーーーンッッッ!!!

目の前にいた数人のジャッカルの部下が吹き飛んでいく。

人間の体の50〜75%は水分だ。そして振動というのは、殴られると中に響くように痛む事と同じ、体内の水分を掻き分け、体の中にダメージが通る。それが莫大な衝撃だとするとどうなるか…それは。

「アガッアガガガガガッ!!!!」

グチャーーーンッッ!!!

体内を駆け巡る衝撃がデカすぎて…肉体が炸裂した。

「あ〜あ〜…血塗れ…血塗れじゃねぇか…クセェしキタねぇし…ウェ…これ指じゃねぇか」

間抜けな、だが少女とは思えない発言をしながら…戦う仲間に目を移す彼女の目は、初めて楽しむことを知った…おもちゃを与えられた子供の目そのものだった。




パンパンパンパン。

「…銃の衝撃を抑えきれないわ…腕が痛いじゃないの…」

数人に当てるも全て軽症で終わる場所に当たってる。彼女は簡単に、銃を押さえ込み狙い撃つ筋力がない。故に反動による体力の浪費と、正確に相手
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