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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico17親友寄れば難無く苦無く
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いはず。そこをなのはちゃんのバインドで拘束すれば、ほんのちょっとでも攻撃の手が緩むと思う。
(氷の轍が熱で溶けて水になってる。この水を利用すれば・・・)
「すずかちゃん、いつでもいいよ!」
広間の壁面全てが水浸しになってる。それを利用する。なのはちゃんの合図に頷いて、狼へと右手を翳して、「アイシクルスタチュー!」氷結魔法を発動。狼のお腹を突き飛ばすように壁から氷の柱を出現させた。本来の効果は相手を氷の柱に閉じ込めるものなんだけど、今回は壁面の水を利用して氷の柱を突き出させた。いきなりお腹に一撃を貰った狼は苦悶の声を発して宙を舞った。もちろん光線の放出も止んだ。
「レストリクト・・・ロック!」
落下する狼を拘束する桜色に輝く魔力ロープ。すかさず「はぁぁぁぁぁっ!!」アリサちゃんとフェイトちゃんが狼のお腹の下に潜り込んだ。
「悪いわね・・・!」「ごめんね・・・!」
――バーニングスラッシュ――
――ハーケンスラッシュ――
2人は狼のお腹を十字に斬った。ぎゃおおお、って苦痛に満ちた叫び声を上げた狼。レストリクトロックが消失して狼がドサッと床に落下した。そろそろと警戒しながら近づいて行く。狼はこれまでと違って狂気に満ちた瞳じゃなく、どこか安堵を湛えた瞳を私たちに向けて、くぅーん、と一鳴きしたと思えば光になって消えちゃった。残ったのは体中に刺さってた武器と、「首輪・・・?」だった。
「どこかで飼われていたのかしら・・・」
「解らないけど・・・。でも、もしこれが自然的なものじゃなくて人為的にモンスターに変えられたとしたら・・・」
「許せないね・・・」
「うん」
私は首輪を拾ってポケットにしまい込む。遺跡を出たら、どこか温かな場所に埋葬しようと思う。とにかく今は先に進もう。フェイトちゃんがアリシアちゃんとアルフを迎えに行って、私たちは広間を通って下層へと続く階段を下りた。
「次の階層に、あの鉱石があるんだよね・・・?」
「セレネとエオスのマップ通りならね」
「ところどころ漏れがあるけど、さすがに目的地のミスは無いと信じたいけど・・・」
ちょっと不安が残ってるけど、今はこのマップを信じて進むしかない。さっきまでと同じように通路をスキャンしながらトラップトリガーを見つけてはクリアして行く。それを繰り返して進むこと20分ちょっと。アリシアちゃんが「なかなかに順調だね」って陽気な声を上げた。目的の物が近いおかげかテンションは下がってない。
「あんたはそうでもこっちはなかなかにハードよ」
「トラップだけじゃなくてモンスターの相手もしないといけないしね」
「この階層に降りてきたらどっと増えたもんね〜」
モンスターの出現率が高まったのは本当。しかも戦闘の最
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