暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico17親友寄れば難無く苦無く
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のアルフが数歩分と通路を後ずさり。それを確認した私は魔法で手の平サイズの氷の鏡を作る。まずは火炎球を飛ばしたのが何なのかを確認しないと始まらない。角からちょっとだけ鏡を出して、「アレかな・・・?」通路の先に在る闇に包まれた広間で何か蠢くのが見えた。

「でもちょっと暗くてよく見えない・・・」

「どれどれ、あたしにも見せて。・・・むぅ、確かにハッキリとは見えないわね」

「明かりが必要だね。どうしよう・・・?」

「私の電撃で何とかなるかな・・・?」

「それならあたしのフリンジングボムの方が効果的と思うわ」

アリサちゃんが“フレイムアイズ”を通常の剣形態ファルシオンフォームから、銃身下に刃を付けたライフル――銃剣形態のバヨネットフォームに変形させた。と、その直後、「また来た!」暗闇の向こうから私たちの身長くらいの大きさにまで縮んで速度が上がった火炎球が飛来した。私は慌てて手を引っ込めた。

「あつっ・・・!」

熱気で私が持っていた氷の鏡が蒸発した。普通の氷結系魔法じゃ簡単に打ち負けるかな。治癒魔法の基礎中の基礎、ヒーリングで負った火傷を治す。

「なのは。万が一の為にシールドよろしく」

「了解、任せて!」

アリサちゃんは“フレイムアイズ”を、なのはちゃんは“レイジングハート“のカートリッジを1発ずつロード。そしてまた発射されて来た火炎球が2発。アリシアちゃんが「魔力反応を感知して発射して来てる」ポツリと漏らした。

「みたいだね。まず私がシールドを発動して1発目を受けるから――・・・」

「ほぼ同時にあたしがフリンジングボムを撃ち込んでやるわ」

なのはちゃんとアリサちゃんが打ち合わせを終えて、「今っ!」2人同時に通路を出た。アリサちゃんが“フレイムアイズ”の銃口を広間の方に向けて、足元に魔法陣を展開。同時になのはちゃんがラウンドシールドを発動。それを合図に火炎球が1発放たれて来た。

「いっっけぇぇぇーーーーッ!!」

――フリンジングボム――

発射されるバスケットボール大の火炎砲弾1発。遅れてドォンって爆発音と地鳴りが起きたと思えばなのはちゃんとアリサちゃんが戻って来た。フェイトちゃんが「何か見えた?」って訊くと2人は頷いた。

「狼みたいな4足の獣で、アルフやザフィーラの狼形態ん時よりずっと大きかったわ」

「あと、背中に剣とか斧とか、武器がたくさん刺さってたように見えたよ」

ということみたい。私はマップを確認して別ルートで階下に降りられないか確認してみるけど、「あー、あの広間を通らないと下に行けないみたい」ダメだった。アルフが「床下ぶっ壊すかい?」穴を掘る仕草をした。

「ダメだよ、アルフ。地下遺跡だから何が起こるか判らないし」

「ここで生き埋めな
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