暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico17親友寄れば難無く苦無く
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て」と指示を出しておく。

「お待ち〜。アリシア、足を上げずにちょっと横にずらしておくれ」

「う、うん」

アルフさんが一抱えある岩石を持って戻って来た。アリシアちゃんが言われたとおりに右足を足場の端ギリギリにまでズラすと、「よっこらせっと」ズシンと岩石を足場に置いた。

「アリシアちゃん。ゆっくり足を退けて。アルフはこっち側へ。みんなは逃げる準備を」

万が一のトラップ発動の際にこちら側とアルフ側が隔てられるような事は避けたいから、アルフをこちらに来させる。そして私はアリシアちゃんの手を握って、いつでもダッシュで逃げられるようにしておく。アリシアちゃんが足場から完全に足を退けた。トラップは「・・・発動なし。もう大丈夫」発動しなかった。みんなで安堵の息を吐いて、「行こう」先へ進む。

「――えっと、そこの壁にトラップトリガーがあるから気を付けてね。あ、そこの女の人の顔が彫られた足場もトリガーだから踏まないように。アリサちゃん、そこの燭台に火を点けちゃダメ。それもトリガーだよ」

「うがぁぁぁ! さっきからトラップのトリガーばっかじゃないのよ!」

「にゃはは。さすがに身動きが制限されっぱなしだと疲れちゃうね」

「体力的にもそうだけど精神的にもキツキツだよ〜」

「しっかり、アリシア」

「あたしが背負うって言ってんのに聞かないし。自分の足で進むっていうのは良い事だけどさ、無茶して倒れたりでもしたら・・・」

「あうぅぅ〜〜〜」

アルフにそう言われたアリシアちゃんは、「お荷物でごめんなさーい」屈んだアルフの背に乗った。バリアジャケットを着ている私たちでも疲労が蓄積し始めてるのに、魔力で体を覆っただけのアリシアちゃんはどれだけの疲労感なのか。

「次の階段まで、まだ結構あるよ。みんな、頑張って」

第5階層に降りてから早40分。複雑な造りなうえにトラップの数が尋常じゃない。モンスターが出て来ないのが幸いだけど、それでもやっぱり大変だ。セレネちゃんとエオスちゃん、よくデバイスも無しにこの遺跡をクリア出来たなぁ。誰か助っ人とか居たのかな?

「次の角を曲がったら休憩に適した広間があるって書いてあるから、そこで長めの休憩をしよう」

「さんせ〜」

“スノーホワイト”で通路をスキャンして角を曲がった瞬間、「っ!?」通路の奥から通路いっぱいの大きさを誇る火炎球が飛んで来た。先頭だった私とアリサちゃんは元来た通路へと跳び戻って回避。

「何よ、今の!」

「大丈夫!? アリサちゃん、すずかちゃん!」

「ようやくモンスターのお出ましかい!」

「アリシアは下がってて! アルフはアリシアをお願い!」

「あ、う、うん!」

「・・・あいよ!」

アリシアちゃんと、護衛役
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