暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico17親友寄れば難無く苦無く
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てく。

「あの、フィヨルツェンさんはどうしてこの遺跡に?」

「・・・ボランティアです。遺跡内で亡くなった方の亡骸や遺品を捜索して外へ運んだり、先ほどのような怪物の撃破をしています。あんなものが外に出るなどもっての外ですから」

「やっぱり亡くなってる人もいるんですね・・・」

「ええ。この遺跡は全18階層という広大なもので、第8層からは通路の至る所に亡骸があります。怪物についても先ほどの蛇が可愛いと思えるほどのモノがごろごろ居ます」

そんなに深くて、危険な場所だったんだねココ。今さらながらにとんでもない場所に来たって思う。それから20分。ようやく目的地へと到着した。セレネちゃんとエオスちゃんのデバイスに埋め込まれていたあの鉱石で出来た柱が乱立してた。

「アリシア。さあ」

「う、うん」

フェイトちゃんに促されたアリシアちゃんは恐る恐る柱に近付いて行って、「これでいいんだよね・・・?」柱に触れた。

「「「「わあ♪」」」」

「こりゃすごいね・・・」

アリシアちゃんが触れたら鉱石の中に星空のようなものが生まれて、室内を不思議な光で照らしだした。室内はまるで星空のよう。あまりの神秘的な光景に私たちは見惚れた。

「目的の物は手に入れることは出来ましたね。水を差すのは気が引けますけど、遺跡を脱出してください。入り口まで送ります」

鉱石の柱を私たちの人数分に分断しているとフィヨルツェンさんにそう言われた。目的を果たした以上は下手に残って危ない目に遭うこともないと解ってるから素直に頷いた。それからフィヨルツェンさんを先頭に遺跡を逆走して、「空気が美味しい・・・!」外へと出た。

「フィヨルツェンさん。改めてありがとうございました」

「「「「ありがとうございました!」」」」

アリシアちゃんに続いて私たちもまたお礼を言う。フィヨルツェンさんは「はい。ではわたくしはこれで失礼をしますね」そう言って遺跡内に戻って行った。

「みんなもありがとう! みんなが居てくれたから、こうして鉱石を手に入れることが出来たよ。本当に、本当にありがとう!」

アリシアちゃんの満面の笑顔が、私たちの最高の報酬だった。こうして私たちの遺跡探検は終わった。


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