暁 〜小説投稿サイト〜
心を閉じた少年
番外編
簪との出会い 〜「戦闘」のその後〜
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あの後、皆はその日に回復できる目処がたったので、殆ど無傷だった彼方は整備室にいた。
雷神を展開して、コンピューターに繋ぐ。
「えーと・・・全プログラムチェック開始・・・、量子変換・・・クリア・・・電気操作・・・クリア・・・無限移行・・・クリア・・・AI・・・クリア・・・異常なし・・・ふう、よかったです。((コツコツ ?」
どこからか足音が聞こえ、更識 簪(さらしき かんざし)が現れた。
「・・・わぁ・・・すごい・・・」
簪は彼方の居た場所を通り過ぎたときに、雷神を見た、と同時に彼方と目が合い、彼方は、
「・・・あなたは、この世界が嫌いですか?この、女尊男卑の世界が・・・」
と聞いた。すると、
「・・・嫌い。だって憧れていた人さえも、ISでもっと強くなってもう届かない・・・・」
と簪は答えた。簪は本気でそう思っていた。
「・・・僕も嫌いです・・・気が付いたら皆差別にあって、精神共にボロボロになってしまったから・・・」
そう言った後、彼方は昔の話をした・・・皆を助け合ったこと、仲間を多く失ってしまったこと、皆を守れきれなかったこと・・・トラウマになって女性が嫌いになったこと・・・
「・・・あなたも、大変だった・・・私も大変・・・」
「手伝いますよ?打鉄弐式の組み立て・・・あと、彼方で良いです((ニコッ」
「!!ありがとう///」
簪は、彼方の浮かべた本物の笑顔に見とれた・・・こんなこと、滅多になかった。
「わ、」
「?」
「私も・・・簪でい、良い・・・」
「わかりました。簪さん、早速ですが・・・」
この後、二人は整備室で暫く盛り上がっていた。
彼方は簪の趣味についても気が合ったので、話が一段と盛り上がった。
その後、数日間は一緒に話したりしていた。

〜数日後〜
簪は彼方の自宅に居た。
「ごゆっくりしていってください。お嬢様。」
零が紅茶を出す。
「か、簪でい、良い・・・」
「?分かりました、簪様」
{ていうか、女子と話せるくらいご主人様も成長してらしたのね・・・ママに伝えないと!!}
彼方が女子を呼んだりするのは初めてだった。
でも、やはり分かり合える女子じゃないと無理らしい。(簪とガールズトークをしていて分かった)
と、そこへ
「ラボに設置完了しましたよ?打鉄弐式」
彼方が帰ってきて設置完了したことを告げ、ガールズトークは終わった。
「あ・・・うん。じゃあまた・・・零さん」
「零で良いですよ、簪様」
「さて、行きましょう」
そう言うと、彼方は簪をエスコートした。
{わ〜!!私もエスコートされたい!!}
羨ましそうに簪を見つめる零であった。

〜彼方のラボ〜
「!!・・・こっ、これって・・・スーパーコンピューター!?」
「はい、他にもいっぱいありますよ?」
彼方が案内を
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