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償い(逆行物)
マヤさん再び
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(だけど、私にはダミーシステムを停止さけることができた)
プラグが潰される前に初号機を停止させていたらトウジ君は片足を失わずにすんだ。シンジ君の心が壊れることもなかったばず。
(でも私は、出来なかった。あの戦いから目を背けたから)
あの時、私は悲惨な光景に耐えられず顔を伏せてしまった。顔を上げた時には、全てが終わっていた。その後からだったチルドレン達の心が砕け初めたのは...
シンジ君やアスカが壊れていったのには、少なからず私の失敗が関係していただろう。




「あなたは、選べる。このまま溶けることも...過去に戻ってやり直すことも」
「過去に戻ることなんて出来るの?」
「えぇ。今の私にはリリスの力。神様に近い力があるもの。その力を使えば補完された地球を元にもどすことも出来るわ」
「そう。でも...過去に行けるのなら私は戻りたい。」
そして、サード・インパクトを止める。
「...過去に戻るには、条件があるわ。一つは、伊吹二尉の目的が達成されたらこちらの世界に戻らなければならない。
二つ目は、私も付いていくこと、それでも良いのなら」
「構わないわ。でもなんでレイもついてくるの?」
「一人の魂でも欠けると補完はできないもの」
きっと、私の事だろう。
「ごめんなさい。補完ができないと地球をつくり直せないんでしょう?」
「えぇ。でも数年なら問題ないわ」
「レイ、ありがとう」そう言うとレイの頬が少し紅くなった。
「時間が惜しいわ。早く行きましょう(ありがとうの言葉、やはりポカポカする...)」
すると、どんどん白い部屋が眩しいくらいに、光初めた。






「ん?ここは...」目を開けると懐かしい天井が目に入った。起き上がって辺りを見渡す。いつもより視線が低いように思うが大したことじゃない。どうやらここは高校から大学卒業まで一人暮らしをしていたマンションのようだ。自室から出てリビングに向かう。
「あれ?こんな所にドアあったっけ」自室の隣に記憶に無い扉があった。恐る恐るドアノブを回す。鍵は掛かっていない。ドアの隙間から中を覗く。


「おはようございます。伊吹二尉」
「キャッ!?」
後ろから急に声を掛けられたのであわてて振り替える。そこには、今の私と同じ位の身長で私に似た顔の女性が立っていた。
「え?伊吹二尉て...貴方もしかしてレイなの?」
「えぇ。でも今は違う。私は伊吹サラ、双子の妹よ。」
「えっ妹?...えぇぇぇぇぇぇぇ!」

なんと言うことでしょう。戻って来たらレイが妹になっていました。

「何故おどろくの?私がついてくるは条件よ?」
「そうだけど、なんで妹なのよ!?」
「その方が私も動きやすいから」
「だからって、ん?」なんでレイが動く必要があるのだろう?

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