番外29話『水の都ウォーターセブン』
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線を向ける。徐々に鮮明になる水の都になり、それに連れて彼らの視線を独占していく。
「うおお〜〜〜! なんだこりゃ〜〜〜!」
ログがたまるまでの時間は7日間。
彼らはそこで、船の修繕をしてくれる職人と船大工を探す。
「わー! なにやってんだてめぇ!」
「ちがっ……俺はただロープを引っ張っただけで……驚いたここまでガタが来てたのか」
岬にメリー号を停泊させて、帆をたたもうとしたてゾロがロープを引っ張った途端にマストが折れた。
「まったく、ゾロは力加減ってのを知らないから」
「だからただロープを引っ張っただけだっつってんだろ!」
ゾロの後頭部にチョップを入れ続けるウソップに便乗して言ってみるとものすごく唾を飛ばされてしまった。まぁ、俺も半分冗談でどっちかというとマストが折れたこと自体に驚いてる。
――ほんと、よくがんばってくれたよなぁ。
メリー号を見上げて、なんとなく手すりをさすってみる。これまでのへたくそな修繕に関しては申し訳ない気持ちがあるけど、これからはこの船に乗る新しい仲間の船大工がメリーの面倒をちゃんと見てくれる。そう考えると、申し訳ないという気持ち以上にわくわくしてしまう。
ルフィたちがどんな船大工を仲間にしたいかって言ってたけど、まぁナミにちょっかいかけない奴ならなんでもいい。あとはルフィのお好みってやつだ。
「ところでなんで島の人たちは海賊を恐れないの?」
ナミの声だ。
慌ててそっちを向くと、うむ、やはりびじかわいい。
少々スカートは短いようだけど、あんまりうるさく言って嫌われたくないからやめとこう。船の上では実際に露出の少なめの服を着てくれたわけだし。
「海賊だって客だからだろ、造船所の」
「海賊に暴れられても構わないくらいに強い用心棒がいるとか」
「いるだろうな、それくらい……これだけの都市だ」
なんだか小難しいことを言っているゾロ、ロビン、サンジの言葉は放っておくとしてナミの肩を叩く。
「今からどうするんだ? デートしよう! デート!」
「……とりあえずココロさんの紹介状をもってアイスバーグさんって人を探して、その人に頼って船の修理の手配……それにどこかで黄金を換金してくれるところを探さなきゃ。だからデートはだめ」
「……」
はい、デートじゃありませんでした。
結構勇気だしたんだけど、まぁ半分勢いで言ってみたんだけど。言われてみればやらないことがたくさんあるわけで、そりゃそうだ。ちゃんとメリー号のことを考えてるナミに比べて俺って奴はナミとデートするってことしか考えてなかった。うーむ、ちょっと反省だ。
「じゃ、じゃあ明日行こう! 明日」
「……うん、私も行きたい」
ちょっとだけ顔を伏
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