12驚愕とギルマス
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る強大な魔法を封印した。その名は、ニルヴァーナ」
「?」
「ニルヴァーナ」
「聞かぬ魔法だ」
「ジュラさんは知ってますか?」
「いや……知らんな」
ニルヴァーナの名前に、ほぼ全員が首を傾げる。
「古代人たちが封印するほどの破壊魔法という事だけはわかっているが」
「どんな魔法かはわかっていないんだ」
「六魔将軍が樹海に集結したのはきっと、ニルヴァーナを手に入れる為なんだ」
「オレたち連合軍はそれを阻止するために、六魔将軍を討つ!!!」
口々にそう説明する青い天馬の面々。
「こっちは30人、敵は6人。だけどあなどっちゃいけない。この6人がまたとんでもなく強いんだ」
そう言うと、ヒビキは魔法を展開して、敵の顔写真を空中に映し出す。
「毒蛇を使う魔導士『コブラ』。その名からしてスピード系の魔法を使うと思われる『レーサー』。天眼
てんげん
の『ホットアイ』。心を覗けるという女『エンジェル』。この男は情報は少ないのだが『ミッドナイト』と呼ばれている。そして奴等の司令塔『ブレイン』」
「こいつ等はたった1人でギルドの1つくらいは簡単に潰せるほどの魔力を持ってる。だからオレたちは数的有利を利用するんだ」
「我々の作戦は戦闘だけにあらず。奴等の拠点を見つけてくれればいい」
「拠点?」
「今はまだ奴等を補足していないが、樹海には奴等の仮説拠点があると推測される」
「もし可能なら、奴等全員をその拠点に集めて欲しい」
「どうやって?」
「殴ってに決まってんだろ」
「結局戦ってるじゃないの」
「それで、奴等を拠点に集めてどうするのだ?」
そう問い掛けると、ヒビキが天を指差しながら答える。
「我がギルドが大陸に誇る天馬、クリスティーナで拠点もろとも葬り去る」
「天馬が持つと言われている、あの魔導爆撃艇か!?」
それを聞いて、リオンは驚愕の声を漏らす。
「てか……人間相手にそこまでやる?」
「そういう相手なのだ。よいか……戦闘になっても決して一人で戦ってはいかん。敵一人に対して、必ず二人以上でやるんだ」
ジュラのその言葉を聞いて、ルーシィの顔からサァーっと血の気が失せる。
「おしっ!!! 燃えてきたぞ。6人まとめてオレが相手してやるァー!!!!」
そう言って、いの一番に屋敷を飛び出していこうとするナツ。
「まて、ナツ・ドラグニル」
茶会のギルドマスターのヤマトが止める。
「何でだよ!」
「それはな、天馬の作戦は現段階で失敗しているからさ」
「どういう事だい?」
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