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なぜ俺は青春ラブコメに巻き込まれる。
第2話
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の野郎……」

 ……やべぇ、すっごく帰りたい気分だ。このふたりの相手をするのは俺には荷が重い。鋭利な言葉が飛び交う中で過ごしたくない。というか、ここは何部なんだ……。

「それで夜月くん、あなたは入部したいのかしら?」
「いやその前に……ここって何部なんだ?」
「……先生、何の説明もせずに連れて来たんですか?」
「いや……い、今からしようと思ってたんだ。部の状況を理解した上で説明するほうがいいだろう!」

 実に見苦しい言い訳だ。こういうところは素直に認めるほうが、人から好印象を受けるだろうに。

「いいか夜月、ここは《奉仕部》と言ってだな。簡単に言えば、困っている人の話を聞いて何とか力になってあげよう! という、実に素晴らしい精神を養う部活動なんだ。どうだ、君も入りたくなってきただろう!」

 どこからその自信は湧いてくるんですか。正直ここに連れて来られる前のほうが入ってもいいって気持ちがあったんですけど。

「さあさあ、君も奉仕部に入りたまえ!」
「先生、教師が生徒に無理強いしないでください」

 平塚先生が俺の両肩を力強く掴もうとした瞬間、雪ノ下が割って入ってくれた。この人相手にこれほど堂々としていられるなんて凄い。カッコいい女性というのは、きっと雪ノ下のような人物を言うのだろう。

「だって……君達だけだと心配じゃないか」
「泣きそうにならないでください。鬱陶しい」
「おい、あんまりはっきりと言ってやるなよ。先生でも傷つくことはあるんだぞ」
「こういう人ははっきり言わないと分からないものなのよ。ダメなことをはっきりと言ってあげないのは優しさではないわ」

 お前ら、自分以外が対象になると妙に気が合うんだな。先生が俺に頼ってきたのってお前らが原因なんじゃないの。……あぁー、泣きそうになってる先生見てたら同情し始めてる自分が居るよ。
 平塚先生って、俺の叔母とどことなく似て仕事はできるけどその他の方面がダメなタイプだから放っておけないんだよな。

「というわけで夜月くん。あなたも自分の意思をはっきり先生に伝えるべきだわ」
「そうだな……その前にいくつか聞きたいんだが」
「何かしら?」
「この部活って毎日絶対参加しないといけないか?」
「正当な理由があるのなら強制参加させるつもりはないわ」
「そうか……」

 なら入ってもいいかな。家のこととかしないといけないけど、別に部活動をする時間がないわけじゃないし。何より……平塚先生のあの顔見てると入ってあげたい気持ちになってくる。男をこういう気持ちにさせることができるのに、何で結婚できないんだろうね。

「じゃあ……入部してもいいかな」
「ずいぶんと物好きな奴がいたもんだな」
「まあ特にやることないし……あの人が今以上悪化するほうが面
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