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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-14 障壁を乗り越えて
Story14-3 すれ違う気持ち
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フを見た。
「れ、レコン!? どうしてここに!?」
そう訪ねると、レコンは両手を腰に置き、自慢そうに胸を反らして言った。
「いやー、地下水路からシグルドがいなくなったんで隙見て麻痺解除してサラマンダー2人を毒殺して、いざ旦那にも毒食らわせてやろうと思ったらなんかシルフ領にいないし、仕方ないんで僕もアルンを目指そうと思ったわけ。
アクティブなモンスターをトレインしては他人に擦り付けトレインしては擦り付けでようやく山脈を越えて、ここに着いたのが今日の昼前だよ。
一晩かかったよ、マジで!」
「アンタそれはMPKなんじゃあ…………」
「細かいことはいいじゃんこの際!」
リーファの指摘など気にする風もなく、レコンは嬉々とした様子で、隣に密着する勢いで腰を下ろした。
そこでリーファが独りでいることに疑問を持ったようで、周囲をキョロキョロ見回しながら言った。
「そういやあのスプリガンはどうしたの? もう解散?」
「ええと……」
リーファはそれとなく腰をずらして隙間を空けながら言葉を探した。が中々上手い言い訳は浮かんでこずに、本音を出していた。
「……あたしね、どうしたら良いのかわかんなくて……でも、本当はどうしたら良いのかなんて、わかってるのに、踏ん切りがつかなくて……」
再び涙が溢れそうになったが、リーファは必死に堪えた。
彼は単なるクラスメートで、その上ここは仮想のゲーム世界。
彼を困惑させるようなことはしたくなかった。
リーファは顔を背け、早口で言葉を紡ごうとした。
突然レコンが猛烈なスピードでリーファの両手を取り、胸の前で固く握った。
「レコン!? どうした……「リーファちゃん!」?」
問いただす間もなく、かなり遠くにいるプレイヤーたちも振り向くような大声でレコンが叫ぶ。
顔をぐいーっと突き出し、限界まで後傾したリーファを至近距離から凝視しつつ言葉を続ける。
「り、リーファちゃんは泣いちゃだめだよ!
いつも笑ってないとリーファちゃんじゃないよ!
僕が、僕がいつでも傍にいるから……リアルでも、ここでも、絶対独りにしたりしないから……ぼ、僕、リーファちゃん……直葉ちゃんのこと、好きだ!」
壊れた蛇口のように一気にまくし立てたレコンは、リーファの返事を待つこともなく更に顔を突出させてきた。
いつもは気弱そうな目に異様な輝きを貼り付け、膨らませた鼻の下の唇がにゅーっと伸びてリーファに迫る。
「あ、あの、ちょっ……」
待ち伏せからの不意打ちはレコンの得意技ではあるが、それにしてもあまりの展開に度肝を抜かれて、リーファは硬直した。
それを許諾と取ったか、
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