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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-14 障壁を乗り越えて
Story14-3 すれ違う気持ち
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いう小さな……でも考え直すと大きな疑問だ。
この疑問がカズに壁を作ってしまったらしくネットゲームへ向かわせた1つの理由かもしれない、とも」
「…………」
「俺の話を信じろ、とは言わない。
でも、カズのことだけは信じてやれ」
「…………」
「これ、カズにも言った言葉だ。
逃げてても、何も変わらない。何かを変えられるのは事実を受け入れられる心と自ら結果に向けて手を伸ばそうとするその努力と、勇気……それだけなんじゃないか?
人はそれぞれ違う。だから互いに手を伸ばして分かり合おうとする……俺とカズは、そうやってあの世界を生き抜いた」
「あの世界…………?」
「ソードアート・オンラインだ。俺たちはその世界で大切なことを学んだ。
直葉ちゃんが知りたいと思った、カズの世界……そこでも伝わることはある」
「……私に何が出来ますか?」
「
こっち
(
現実世界
)
は俺が引き受けた。だから……直葉ちゃんは、
直葉ちゃんが愛した世界
(
仮想世界
)
で、カズの思いを知って、直葉ちゃんの思いを伝えよう。
きっと見えてくる
こと
(
真実
)
があるはずだ」
でも、行くかどうかは、直葉ちゃんが決めることだ。俺が無理やり行かせても何の意味もない。
「私、頑張ってみます」
「うん。頑張って」
直葉ちゃんが扉を閉めた。
さて、俺の仕事は終わった。あとは、自分のやるべきことだけだ。
桐ヶ谷家を飛び出し、自転車にまたがって自分の家へと走り出した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
第3者side
直葉は、聖音が帰ったあと、ベッドに寝転がった。
その視線の先には、輝く円冠。
それにそっと手を伸ばし、持ち上げると深く頭に被せた。
「リンクスタート」
一度閉じた目を開けると、薄曇りの空から降り注ぐ淡い陽光が、アルンの古代様式の街並みを柔らかく照らしている。
今いるドーム前広場は世界樹の南側で、北側にはイベント用の広大なテラスがあるようだった。
あそこで、キリトがリーファを待っているのだろう。
リーファは悄然と数歩歩くと、広場の片隅にあるベンチに腰を下ろした。
俯いたまま何分経過しただろうか。不意に、目の前に誰かが着地する気配がした。
反射的に顔を上げると、そこに居たのは意外な人物だった。
「んもーー……捜したよリーファちゃん!」
馴染みの深い、頼りないくせに元気いっぱいな声が響き渡る。
唖然としてその黄緑色の髪をした少年シル
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