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転生とらぶる
番外編035話 if 真・恋姫無双編 05話
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 そしてアクセルを完全に信頼した訳ではない蓮華や思春にしても、初顔合わせの時のやり取りでアクセルが桁外れの武の力を持っているというのは認めざるを得ない。
 特に思春は孫呉の中でも屈指の武力を持つと自他共に認める武将の1人であり、それだけに初対面で呆気なく投げられ、腹部を踏みつけられて動きを止められてしまったというのは衝撃的な出来事だった。
 それこそ、悔しさの余りその時の出来事を何度も夢に見てしまう程の。

「思春? どうしたの? 顔が赤いけど……もしかして身体の調子が悪いのかしら?」

 顔が赤くなっている思春に、蓮華が声を掛ける。
 それに慌てて首を振る思春。

「い、いえ。何でもありません。ただ、その……派遣される部隊に私が選ばれなかったのが残念だな、と」
「そう?」

 そんなやり取りを、訳知り顔の笑みを浮かべて眺める雪蓮。

「ま、そういう訳で候補としては結局祭殿とアクセルの2人しか残っていない訳なんだが……」
「うーん、でもアクセルは基本的に部下を用いない、1人だけの部隊でしょ? なら今回の戦いには向かないんじゃないの?」

 雪蓮の言葉に皆が頷く中、その言葉を聞いた冥琳が何かを思いついたかのように祭とアクセルへと視線を向ける。

「ふむ、これならばよいか。……雪蓮、部隊の派遣に関しては祭殿に任せようと思う。ただし、一応念の為にアクセルを祭殿の副官として付ける。これでどうだ?」
「ふーん、まぁ、確かにアクセルなら個人の武力としてはこれ以上ないだけの力を持っているし、護衛なら目立たない、か。私はそれでいいと思うけど、2人はどう思うの?」
「うむ、儂は構わんよ」
「俺も構わない」

 こうして2人共が承諾し、一当てする部隊は祭とアクセルの2人が出る事になったのだった。
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