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魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
魔法の力、その名は《白虎》
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に顔を向け、緊張した空気が流れる。

「トモ、先ほども言った通り私たちはずっと家族にだけは魔法のことに関わってほしくないと思ってそれを隠し、過ごしてきました。その思いだけは今になっていても変わりません。今からでも遅くはありません、今回のジュエルシードの件はもう忘れることはできませんか?」
「これはお前のことを慮って言っていることなのだ。ロストロギアの力は恐ろしく、計り知れないものだ。これ以上は関わってほしくはない。」
「あなたの考えを聞かせてください、トモ。」

二人が本当に心配してくれて、俺のことを考えてくれて、何より不安がっていることがわかった。その上で、俺の意見を聞いてくれているんだ。できることなら諦めてほしいと。それでも、それでも俺は。

「じいちゃん、ばあちゃん。ごめん、俺はこのまま起こっていることを無視することはできない。ジュエルシードは確かに危険なものだし、それを探す事だってこの先なにがあるかもわからない。」
「だが、燈嗣よ。それは同時に白虎らの力を借りて、常に死と隣り合わせになって行動するということでもあるんだぞ。それを踏まえてもその考えが突き通せるか?」
「.........うん。俺はそれでも考えを変える気はないよ。白虎の力は確かに強大で危ないものなのかもしれない。でも、だからって自分にできることをせずにただ傍観して過ごすなんてことは俺には考えられない。ユーノと約束だってしたんだ、手伝うって。してしまった約束を破るのは失礼だからね。なにより、女の子一人を危ない目に遭わせるなんてことできないよ。そうでしょ、じいちゃん?」

問いかけるとしばらく難しい顔をして黙って話を聞いてくれていたじいちゃんは顔をバッとあげ高らかな声で笑った。隣でばあちゃんが「やっぱりね」という風にやれやれと首を振っている。

「もっともらしい理由を言われてしまったな、レイナよ。こりゃまいったなぁ、はっはっはっは!!!!!」
「笑い事ではありませんよ!まったく、あなたも白虎も引き止める気無いんですからもうっ!」
「まあまあ、可愛い子には旅をさせよと古来より日本では風習になっているじゃあないか。」
「それはことわざデス!.....こほん。それにロストロギアを集める旅なんてそんなことわざに従ったとしても、危険すぎます。トモ?考え直してはくれませんか?」
「なぁに言ったって無駄だよ。こいつはこのわしの孫だからの、頑固さも遺伝してるに決まっておろう。なあ?」

そういうとじいちゃんは、わしゃわしゃと俺の頭をつかんで髪の毛をもみくちゃにする。ばあちゃんはまだ怒っている。
じいちゃんから解放された俺は乱れた髪の毛を手で整えながら

「ごめん、ばあちゃん。危ないってことはわかっているし、心配かけちゃうのもごめんって思ってる。でも、俺の力で誰か
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