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魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
魔法の力、その名は《白虎》
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ばあちゃんは暗い顔をしてうつむき、ぎゅっと拳を握った。じいちゃんが言葉を繋げるように

「わしらは力を使いすぎてしまった者の結末をこの目で見てきている。だから長い間、家族であるお前たちにもこのことは秘密にしておいたのだ。ただ、魔法の力に関わってほしくなかったのだ。」
「................。じゃあ、じいちゃんたちは随分前から、魔法を知っていたみたいだけどどうやって知ったの?」
「知った、というのは正しくないかもしれん。わしは正真正銘、生まれた時から日本男児なんだが、お前のばあさんがあっちの世界『ミッドチルダ』というところが出身でな。」
「ミッドチルダ?」
「魔法の力がごく当たり前の日常で使われている世界です。私は生まれがミッドチルダで育ちがイギリスなのですよ。見た目や言語がほとんど同じような世界だったのもあって地球にはすぐに慣れましたが、その地球にくるときに私はとんでもないものを持ち込んでしまったのです....。」
「とんでもないものって?」
「......ジュエルシード。ロストロギアと呼ばれる、非常に危険で膨大な魔力の結晶です。」
「!!!!」

後で聞いたことなんだけど、ロストロギアというのは遥か昔、ミッドチルダや地球とはまた違う文明的にとても栄えた世界があったそうだ。その文明は魔法の力を自分たちの手に余るほど発展させてしまったらしく、何かのきっかけで魔法の力が暴走してしまってその世界自体を滅ばしてしまった。その滅んだ世界の失われた魔法の技術がごく稀に様々な世界で発見されることがあるというのだ。そのロストロギアの一つがジュエルシードということだ。
...なるほど、だからばあちゃんはジュエルシードを持っていたのか。向こうの世界、ミッドチルダだっけ、の出身だからジュエルシードがどういうものかわかっていたんだ。常に身に着けていたのもそのためだったんだ。でも....

「でもさ、ばあちゃん。ジュエルシードはユーノがあっちで最近見つけて、そこでトラブルが起きてこっちの世界にやってきたって言ってたよ?なのにばあちゃんは何年も前にジュエルシードを持ってきたって一体.......?」
「ユーノさんが言っていたのですが、おそらくロストロギア単体による時空間転移の魔法が発動したものによるタイムスリップみたいなものじゃないかと。ジュエルシードを運んでいる最中だった船が事故に遭ったと聞きました。その時に散らばってしまった一つが偶然、私の所に来たのでしょう。実は私自身もこちらに来る前はジュエルシードなんて持っていなかったのですよ。着いたときに気づいたら手元にあったものだったのでよくわからないのです。」
「そうだったんだ...。」
「さて、昔話はこの辺で切り上げて本題に入ろうではないかレイナよ。」
「そうですね。」

二人がこちら
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