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魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
魔法の力、その名は《白虎》
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には爪を連想させる浮き出た装飾がしてある。脇腹と腰のまわりには薄いが堅そうな装甲が何層かあり、腰の後ろ部分には尻尾に似せた1mほどの鎖がぶら下がっている。これらはすべて銀色に鈍く輝いている。髪の色がいつもの暗い銀髪から濁りのない白い髪色に変色していて瞳も金色へと変化していた。その身体にはシュウシュウと風を纏っていた。
《イヨ〜ッシ、準備完了!!サア、チャッチャトアノ化ケ犬ヲヤッチマオウゼ。》
「って俺なんにも武器持ってないよ!?杖とか!」
《杖〜?ンナモン要ラナイゾ。》
「じゃあどうやって封印するの??」
《封印???ソウカ、封印デキル魔導士ガイルンダナ。ダガアイニク俺サンハ闘ウコトシカデキナイモンデネ。トリアエズ封印シヤスイヨウニボコボコニシチャエヨ。》
「どうやって?」
《ソリャァ、素手ニ決マッテンダロ。男ナラ拳デ語レ、ッテナ。》
「そんな無茶苦茶な.......、!?」
そっちのけで白虎とのんきに話していたのが気に食わなかったのか、いつのまにか動けるようになっていた狼の怪物が襲ってきた。とっさにいつものように回避行動をとるとある変化が起きた。回避に使った力がいつもより多かったらしく避けた方向にすっとんでしまったのだ。思わず木にぶつかってしまった俺はびっくりしてぽかーんとしてしまった。
《ナニヤッテンダ、ブラザー!シッカリシテクレヨ。》
「いてて、なんかいつもより力んじゃったみたいで。なんでだろ?」
《ソリャ、魔法デ強化サレテイルカラに決マッテンダロ?》
「それ先に言ってほしかったなぁ...。」
当然でしょう?みたいな反応されても困るんだよ、白虎。と付け足して狼に向き直る。おそらく狼の身体は俺の身体の何倍もある。こういう四足歩行のやつを倒すには横から衝撃を与えるのが一番有効だ、と熊と闘った経験のある兄貴がいつか教えてくれた。
「白虎、このバリアジャケットって防御のための服だから多少の無理をしてもダメージ喰らわないよね?」
《ン?マア、ソウナンダガ、俺サンノハチョットバカシ違ウ。ドッチカッテイウト攻撃ノタメノ装備ナンダ。》
「?どういうこと?」
《試シニ殴ッテミロッテ。ソラ、来タゾ!!》
話している隙をついて狼が前足での攻撃を繰り出してきた。俺は回避できないと思い、右手の拳で迫りくる狼の前足を殴り合わせた。爪とガントレットのぶつかったせいでガギンッ!と鈍い音が鳴る。するとどうだろう狼の爪が根元からボロッと折れてしまったのがみえた。悲鳴をあげ後ずさりする狼。俺は驚いて自分の右腕を確認する。ガントレットには傷一つついておらず、もちろん俺の腕にもなんの支障もなかった。
「す、すごい....これなら!!」
白虎の力に感嘆の言葉をあげて俺はその場を思いっきり駆け出した。一息で狼の側面につき、両
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