暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
魔法の力、その名は《白虎》
[1/9]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
お昼をだいぶ過ぎたころ、レイナはジュエルシードを探すのを一旦やめて神社の仕事へと戻り、境内の掃き掃除をしていた。散歩やお参りで来ている他のお年寄りや常連の人たちと何気ない会話をし、その都度自分が持っていた首飾りのことに見覚えがないかなど情報収集もしていた。今はその客足もなくなり、一人いつもの仕事を手慣れた様子でこなしている。
ほんとにどこへ落としてしまったのでしょう....。参拝の方たちに一通り聞いてはみたのですが、誰もお心当たりはなさそうでしたし。神社の周りでは落としてはいないということでしょうか。でも、そうなりますと帰り道やお家のほうで見つかるはず、もしくはすでに誰かに拾われてしまったのでしょうか。それはいけない。やはり一刻も早くあの忌まわしき宝石を見つけなくては。そう考えながら、ふと神社の入り口のほうの階段を見てみると。
「ふぅ、疲れた〜。ふらふらだよ〜。ん?わぁ!わんちゃんだぁ!野良犬かな?」
いつものランナーの方ですか。あとでお水でも持っていって差し上げましょう。この前も倒れかけていましたし、危ないですからねぇ。おや?あの子犬がなにやらくわえてますね。あれは...
「!!? いけない、離れてくださいっそこの方!!!!」
「えっ.....?きゃっ!!」
突然、子犬のまわりにどす黒い光が起こったかと思うとその光が子犬を飲み込んでしまった。その時、一瞬大きな風が巻き起こりまわりの落ち葉やごみが舞い、そばにいたランナーの女性は足をとられその場にしりもちをつき、小さな悲鳴をあげた。子犬を飲み込んでいた光はしだいに一回り、二回りと大きくなり最後には人間の身長をゆうに越えるであろう巨大な怪物へと変貌していた。その見た目は狼の体躯のようで身体は牛のように大きく、全身が黒い体毛で覆われていた。顔面には左右に二つずつ大きな目玉があり、鋭く太い牙がその大きな口から見えている。あきらかに普通じゃない見た目にランナーの女性は恐怖によりその場で震えて動けないでいる。
このままでは危険だと判断したレイナは懐から何枚かの護符のようなものをとりだし狼の怪物のほうへ飛び出した。それを察知した狼はレイナのほうを振り向き異形な爪を持った脚でレイナに襲いかかる。それに対してレイナは飛び出した勢いを落としてその場で構え、手にとった護符を狼のほうに放った。
「”Stop a movement”」
流暢な英語で言われた“動きを止めよ”と意味する言葉に反応し、護符が魔法陣を発動させる。その言葉通り魔法陣は狼の攻撃を止め、その身体を拘束した。狼は怒りに吠え、力任せに魔法陣から抜け出そうとしている。護符から発動した魔法陣はキシキシという音を立てなんとか狼をその場に食いとどめようと力を働かせている。これなら30秒くらいは持つだろうと思ったレイナは女性
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ