暁 〜小説投稿サイト〜
ワンピース〜ただ側で〜
番外27話『レディ〜イドーナツ!』
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令嬢だと思わせるようなか細い声で返事をした。

「なら、よし」と、ナミが頷いて二人が赤みがかった顔で微笑みあう。

 穏やかな空気が流れ、二人の手が自然とお互いの指に絡み合う。二人の肩が触れ合い、それにすら二人が笑みを浮かべて。

 と。

『――さぁ、ここで一発グロッキーリングのルールを説明するよっ!』

 響き渡る司会者の、第二回戦の説明。

 ハントとナミは軽く微笑みあって、手をつないだまま、それに耳を傾けるのだった。

 ここには確かにフォクシー海賊団はいない。が、トンジットとシェリーを含めて、麦わら一味はここに集結している。
 一同の目がある中で、その彼らの目を気にせずにいい空気を醸し出しているハントへと、サンジが蹴りを繰り出そうとしていたのをチョッパーとウソップが必死になって止めていたことにハントが気付くまで、あと数秒といったところ。
 ちなみに、ナミがみんなに見られているということを想いだして照れにより顔を赤くさせ、俯くというおそらくは珍しい光景が訪れるのも、あと数秒といったところ。
 



 さて。
 デービーバックファイト二回戦は球技。種目名はグロッキーリング。
 ゾロとサンジの仲の悪さが災いして何度かピンチに陥るということがあったものの、チョッパーがうまく立ち回って勝利。

 フォクシー海賊団から奪うものに関して、ハントが不調ということもあって食糧が心もとないというサンジとハントの意見から肉を奪おうという意見があがったが、ウソップとナミの3回戦で最悪負けてもいいように敵のドクロマークのシンボルを奪うのがいいんじゃないかという意見が出たため、そちらを採用。
 ルフィが「俺があんな割れ頭に負けるか」と不満げにつぶやいていたのはともかくとして、2回戦も無事終了。




 続いてデービーバックファイト三回戦は戦闘。種目名はコンバット。
 現在2敗しているフォクシー海賊団はこのままでは盛り上がらないからと、この種目での500人賭けを要求。麦わら側にとって全く得がないこの提案を、ルフィが呑みこみコンバット開始。色々と仕込まれたカラクリによってルフィが敗色濃厚になるも、それを打破。ルフィが見事に勝利を得た。

 さて、別に奪うものがない麦わらチームは、とりあえず肉と酒を指定。餓死されても気分が悪いので食べきれない分やそれ以外の食材は放置。

 ナミの折角だからお宝もらっちゃいましょう、という言葉でそれも指定。
 酒と肉とお宝を指定したことで残り497人を指名しなければいけないわけだが、ルフィは端から497人をテキトーに選択。デービーバックファイトが終了すると同時に「お前ら解散」というルフィの号令とともに、結局はその497人も元のフォクシー海賊団へと戻っていった。

「おぼ
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