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牙狼<GARO>―黄金の嵐(かぜ)―
第一章「失われた黄金」
#2、銀-Zero-
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ブーケを慎之介にかざす。同時に、エネルギー弾が発射され慎之介に直撃。幸い、瞬間的に腕をクロスさせて防いだ為ダメージは無い。
「もう一発喰らえッ!!!」
 再び、エネルギー弾が放たれる。だが、二度もやられる慎之介ではない。
「遅いッ!!」
斬!!!
 手に持っていた魔戒剣を抜き放ち、エネルギー弾を両断する。そしてそのまま接近すると呆気に取られた花嫁に一閃!!!
「ぎゃああああああっ!!?」
 逆袈裟に胴体を斬られ、鮮血がドレスを汚す。だが、それでもなお、花嫁は死なない。が・・・、このまま花嫁が負けるのは時間の問題だろう。
「さて・・・、トドメを刺させてもらうぜ?」
「くっ!!!」
「っ!?目くらましか!」
 苦し紛れに花嫁がエネルギー弾を再び放つ。それを両断しようと魔戒剣で斬った次の瞬間眩い光が部屋を照らす。その眩しさに目を細めた隙を狙って、花嫁が逃走を図った。
「逃がすかよッ!!!」
 すぐさま、逃走する花嫁を追いかける慎之介。追走戦(チェイス)はすぐさま終わった。大きな扉の前にて、花嫁に追いついたからだ。
「ぐっ・・・!」
「追いついたぜ。遊びは終わりだ」
 追い詰められた表情の花嫁に、慎之介はそう言って、再び魔戒剣を振るい花嫁を切り裂く。
「うあああっ!?」
 鮮血を迸らせ、花嫁はよろめくと扉を開ける。
「な・・・なんだ!?」
「あの男!刃物を持ってるぞ!?」
 開けた瞬間に響き渡る悲鳴、狼狽。声、声、声。そして怯え、驚愕そんな表情で慎之介を見る人々。そう、ここは結婚式会場であったのだ。周りには人、人、人。
「だ、誰か!誰か助けて!この男を捕まえて!!!」
 計算通り!花嫁は心の中で勝ち誇りながら助けを求める。ここならばあの魔戒騎士は鎧を呼ぶことは出来ない。倒すことは出来ないものの、追い払うことが出来れば・・・後はここに居る全員を喰らうのみ。
「お、おい大丈夫・・・か・・・」
「なっ!?」
 そのとき、予想外のことが起こる。花嫁を助けによろうとした男性がフラッと倒れふしたのだ。否、男性だけではない。会場にいる全員がまるで糸の切れた人形のように倒れる。花嫁と慎之介。・・・そして、もう一人を除いて。
「眠りの術か。ナイス、アンナ」
「へへ、どういたしまして」
 白いコートを羽織った女性。魔戒法師アンナだ。アンナに賞賛の言葉を送ると、魔戒剣を花嫁に突きつけながら続ける。
「さて、遊びはおしまい。大人しく俺に斬られな」
「糞ッ!!!」
 花嫁は万策が尽きたのだろう。一目散に逃げ出すと窓ガラスをぶち破って逃走した。
「逃げても無駄だってのに・・・」
 そんな花嫁を見て慎之介はふぅ・・・。と息を吐きながら呟き、携帯を取り出した。

―場所は変わって外。

『レオン、聞こえるか?ホラーが窓ガラ
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