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牙狼<GARO>―黄金の嵐(かぜ)―
第一章「失われた黄金」
#2、銀-Zero-
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言っても、ありゃ事故だって・・・。ってか誰だよ、ンな情報垂れ流したの・・・」
「アンナですが?」
「アンナ!お前が犯人か!?」
「だって本当の事だし」
「身から出た錆だな、諦めろ。ラキスケ黄金騎士」
「」
 アンナとレオンの容赦のない言葉に慎之介撃沈。そのまま、地面に倒れ伏しそのまま起き上がらない。・・・哀れなり。
「さて・・・と、話を元に戻しますがその女性に関しては番犬所の方でも把握していました。お陰で指令書を出す手間も省けましたね」
「と言うことは、今夜の指令はその花嫁を?」
 レオンの言葉にセイルはええ。と頷き答えた。
「彼女はホラーに憑依されています。魔戒騎士慎之介、レオン。及び魔戒法師アンナは直ちにこのホラーの封印とゲートの浄化をしてください」
「分かった」
「分かりました。ほら、しんちゃん早く行くよ」
「ほい・・・(ぐすん)」
 セイルの指示を受け、慎之介、レオン、アンナは答えると番犬所を出たのであった。なお、慎之介は未だ立ち直っていない為、アンナに引きずられてであったが・・・。

―んでもって、結婚式場

「ククク・・・」
 その控え室にて、邪悪な笑みを浮かべながら鏡を見る花嫁姿の女性が一人。・・・そう、ホラーに憑依された花嫁である。
「もうすぐだ。もうすぐ、食事にありつける・・・ククククク」
 ホラーにとっての食事。それは人間の肉体と魂を喰らう事。花嫁は、鏡を見ながらいずれ来るであろう食事の時を待っていた。そこへ、扉が開かれる。現れたのは赤いシャツに黒いジャケットとズボンといった服装の青年。・・・そう、慎之介だ。
「ここに居たみたいだな」
「あの・・・どちら様でしょうか?」
 花嫁は突然来訪してきた慎之介に問いかける。返事代わりに花嫁の目の前にライターを差し出すと着火させた。
 緑の炎が灯り、揺らめく。するとどうだろうか?花嫁の瞳は白く濁り、魔導文字が浮かびあがった。そう、彼女がホラーである証拠である。
「くっ・・・シタナ、ナサリシチサ!?(訳:貴様、魔戒騎士か?)」
「トルガ。ソソイシカミヲルバリヤアスケノヤサッケムア?(訳:そうだ。此処に来た理由は言わなくても分かってるな?)」
 魔戒語で話してきた花嫁に魔戒語で返す慎之介。それを聞いた花嫁の顔が怒りで見る見るうちに赤くなる。
「テッサスオチョスヂヨヂャナタメケカナムサ!
チエ!ナサリシチ!!!(訳:折角の食事を邪魔されてたまるか!死ね!魔戒騎士!!!)」
 その言葉と共に、憤怒の形相を浮かべ花嫁は殴りかかる。それを軽くいなし、背中に蹴りを叩き込む。
「カハッ!?」
 背中を蹴られ花嫁がよろめく。その隙を突いて追撃の拳を振り上げる。その刹那だった。
ボウッ!!
「っちぃ!?」
 花嫁が振り向きいつの間にか手に持っていた
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