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牙狼<GARO>―黄金の嵐(かぜ)―
第一章「失われた黄金」
#2、銀-Zero-
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け?アンタらがやってるその仕事についてさ」
「・・・ああ、分かった」
 ミサトの催促にそう頷き、慎之介はホラーの事・・・そして魔戒騎士の事を話すのだった。

―そして説明が終わって・・・。

「とまぁ、これがホラーと魔戒騎士についてだ。・・・理解したか?」
「・・・正直、話が大きすぎてついていけねぇ。そんな昔に俺達が知らない所でそんな事があったなんてさ・・・」
(ま、無理もないか・・・)
 ミサトの反応を見て、慎之介は胸中で呟く。そんな何処かのラノベのような戦いが、自分達の知らない所で起こってました。なんて事を聞いたら誰だってそうなる。
「・・・とりあえず、君には二つの選択肢がある」
「選択肢?」
「一つは、ホラーの事を忘れ普通の生活に戻る選択。もう一つは・・・俺達と同じ闇の世界に足を踏み入れるかだ」
「っ・・・!」
 慎之介の出した選択肢に、真っ青な表情で息を呑むミサト。よほどホラーに襲われたことが恐ろしいのだろう。そんなミサトを落ち着かせるために表情をやわらかくする。
「まぁ、すぐには答えを出せとは言わない。・・・腹が決まったら、俺を呼んでくれ」
「あ、ああ・・・」
 そう言って自分の連絡先をミサトに渡し、平次に向き直った。
「んじゃ、俺達はもう行くよ。ご馳走様」
「あいよ、お粗末様でした。・・・色々と面倒な事にならなきゃいいんだがね」
「・・・その時はその時さ。じゃ、行くよアンナ」
 平次にそう返し、アンナと共に店を出た。

―その帰り道・・・。

「ねぇ、しんちゃん」
「ん?何だ?」
 アンナが慎之介に声をかけてきた。
「コレで良かったのかなって思ってさ・・・」
「ミサトちゃんの事か?」
「・・・うん」
 アンナが頷くのを見て、慎之介はうーん・・・。と考えながら答えた。
「アレが正しかったのかは分からないや。でも、俺は彼女の意思を尊重をしたいと思うんだ。おじさんが俺にそうしてくれたみたいにさ」
「お爺ちゃんみたいに?」
「ああ。俺が魔戒騎士になれたのも・・・おじさんが俺の意思を尊重してくれたお陰だからね」
「・・・そっか。ごめんね変な事聞いちゃって」
「別に気にしなくていいよ・・・。・・・んん!?」
 アンナの謝罪に頭をボリボリかきながら慎之介はそう言って、ある二人に気づく。男女が一組歩いていた。。片方はロングコートを着た赤いツンツンヘアーの少年。もう片方は黄色の洋服を着た栗色のアホ毛突きのショートヘアの少女であった。慎之介とアンナはこの二人に見覚えがあった。
「アレ・・・レオンとひまわりか?」
「みたいだね。おーい!」
 アンナがその男女に声をかける。女性のほうがこちらを振り向いた。その顔は紛れもなく慎之介の妹、ひまわりその人だ。
「あ、お兄ちゃんにアンナさん。今帰っ
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