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Transform! And we go ahead to the tomorrow…
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 そこから城乃内に降ってきた物体は…。

「空から…松ぼっくり!?」

『マツボックリアームズ! 一撃・インザシャドウ!』

「フン…雑魚が笑わせる」

「うおおおおおおおおお!!!」

 黒影に変身した城乃内が、マツボックリアームズ特有のアームズウェポン、影松で切りつけることで、イナゴ怪人からプロデューサーを救出することに成功する。

「プロデューサー!」

「私は…大丈夫です。
それより、みなさんにお怪我は?」

「私たちは大丈夫!
それよりプロデューサー、ウッチーのあれって…」

 未央が指差す方向を見ると、自分を助けてくれた黒い戦士がイナゴ怪人相手に奮闘しているのが見える。

「ウッチー…?
ああ、彼のことでしたか。
あれは…おそらくアーマードライダーですね。
本来、インベスゲームで使われるロックシードの力を直接身に纏った姿…だと、ガイドブックにはありました」

「あ、ガイドブック情報なんだ…
まぁ、なんでもいいや! 行っけーウッチー!!」

 声援に応えるかのごとく、黒影が二度、三度とイナゴ怪人を切りつける。
 さっきまであれだけ猛威を振るっていたイナゴ怪人を完全に圧倒していたのだ。

「あれが…アーマードライダー…」

「すごい…」

 だが、優勢は長くは続かなかった。
 影松を奪われ、先程までとは対照的に、今度は黒影が幾度となく切りつけられる。
 なぞの少女は笑いを押し殺しながら、実に愉快そうな表情を浮かべている。

「どうした? ボロボロじゃないか」

「うるさい! 地獄のパティシエ修行に比べればこのぐらい…!」

 乾いた声で喉を震わせ、城乃内は精一杯の強がりを見せる。
 それに対し少女は肩をすくめて、唇を笑みの形に作る。
 それは…ぞっとするほどに冷たく歪んだ笑みだった。

「よかろう…変身」

『ダークネスアームズ 黄金の果実!!』

 少女の体が黒く輝き、そして黒影にどこか似た鎧に身を包む。
 この場に、二人目のアーマードライダーが現れた瞬間であった。

「ちょっと! あいつまで変身しちゃったよ!」

 もはや、何が起こっているのか完全に理解の範疇を超えていた。。
 今まで生きてきた常識が、この短時間でこうもことごとく崩されるものかと、ある種の感動すら覚えてしまいそうなほどだった。
 そんな4人を、城乃内とはまた別の声が、再び現実へと連れ戻した。

「無事だったか! 今のうちに逃げるんだ」

「貴虎さん!? でも、城乃内さんが!」

 貴虎は城乃内を一瞥すると、その表情を歪める。

「…やはりあのロックシードでは限界が…。
急ぐんだ!あれでは長くは持たんぞ!」

「そんな…じゃあウッチーは
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