暁 〜小説投稿サイト〜
Transform! And we go ahead to the tomorrow…
Transform! And we go ahead to the tomorrow…
[14/14]

[9] 最初
たみたいだしさ」

「プロデューサーさんの知り合いなんですか?」

 今度こそ疑問を口に出来た卯月だが、青年はそれに答えることなく、静かに微笑を浮かべるだけだった。

「…もうそろそろ時間だな。さぁ、ここからは君たちのステージだ」

 青年の姿が再び鈍く光る。その眩さに思わず顔を覆ってしまうほどだった。
 そして、卯月が顔を出す頃には既に青年の姿はなかった。
 今のは、夢だったのだろうか…?
 不意の出来事にそんな事さえ考え始めた卯月の脳裏に、ふと1つの考えがよぎる。
 まさか今のは…
 
「葛葉、鉱汰…さん?」

 今となっては彼の正体を確かめる方法はない。普通に考えればあり得ないことだろう。
 だが、卯月には彼こそが件の人物に思えて仕方がなかった。

「卯月さ〜ん! どうかしたんですかー?」
「しまむー! こっちこっちー!」
「卯月ー!」

 光実が、未央が、凜が自分を呼ぶ声が聞こえる。
 彼女たちだけではない。ザックが、貴虎が、凰蓮が、城乃内がそしてプロデューサーが自分を呼んでいた。
 卯月は、振り向くことなく、仲間達の下へと駆け寄る。
 彼女の最大の魅力である、最大限の笑顔を携えながら――。

「みなさーん!!」

[9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ