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Transform! And we go ahead to the tomorrow…
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訪ねたことがあった。
正直、光実には鉱汰の答えはあまり理解できるものではなかった。
光実の戦う理由は、鉱汰たちの笑顔を守るためだけであり、そこに「みんな」などという曖昧なものは存在しない。
だか…、光実はこの時、初めて空虚だった心が、何かで埋められた気がした。
「(そうか…、そうだったんですね、鉱汰さん)」
暗闇の中に差した一筋の柔らかい光が、光実の凍りついた心と溶かしていく。
「島村さん、僕にもまだ…みんなを守れるでしょうか…?」
気付けば、そんな言葉が自然にこぼれていた。
その言葉に、卯月の表情がぱっと輝く。
「ミッチさんにならできますよ! だってミッチさんは――頑張ってますから!」
自信満々に言う卯月の様子が少しおかしくて、光実はこんな状況であるにもかかわらず少し笑ってしまった。
いつぞやの寂しそうな笑顔と違い、今度は年相応の柔らかい表情だった。
卯月もそれにつられて、思わず笑みが零れた。
「島村さん! それに…光実…」
遅れて到着した貴虎、プロデューサー、未央、凜が現状に似つかわしくない光景に、首を傾ける。
一方の光実は、卯月に向けていた視線を、今度は貴虎に向ける。
しかし、先程までの柔和な笑顔と違い、今度は非常に真剣な表情で、貴虎をまっすぐ見つめた。
「兄さん…僕、やるよ」
その一言で、貴虎は全てを察したようだった。
だが、貴虎の表情は弟の成長を喜ぶそれではなく、どこか憂いを秘めた物だった。
「…これ以上、お前を危険に晒すわけにはいかん。それに、償いの為に戦う必要があるというのなら、それは俺も同罪だ」
「ありがとう、兄さん。でも今は償いとかじゃなくて、ただみんなを守りたい…。それだけなんだ」
「光実…」
それは、かつて貴虎が光実に求めた言葉であり、そしてもう二度と光実から聞くことはないだろうと諦めていた言葉だった。
貴虎の脳裏に、かつての戦いの最中で、光実が初めて自分に見せた本音の言葉が蘇る。
『あんたはいつも言ってたね。
ノブレスオブリージュ。優れた者ほど真っ先に犠牲を払わなきゃならない。それこそが、本当の名誉だって。
…名誉ってなんだよ? 他人のために傷ついて! 利用されて! そんなもの…嬉しくもなんともないよ!!
ねぇ、兄さん。あんたは誰よりも優れた人間なんだろ? だったらさぁ… 最期は僕のために犠牲になってよ。
それがあんたの務めだろ!!! 』
「(あの光実が、こうも変わっていたのか…。
見ているか葛葉。どうやら光実は俺の力などなくとも変身できたようだ)」
ふっ、と貴虎は寂しそうな、それでいて温かい笑みを浮かべた。
「やはり、俺は兄失格だな。
俺はかつて、お前の弱
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