インフィニット・ストラトス
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意味もなさない。
「男には使えねぇんだよな、たしか」
そう、女にしか使えない。女以外には、この機械は反応しないのだ。
だから、今目の前にあるのはマネキンと同じだ。何もしない、できない、ただの物体だ。
ーーそう思って、触れた。
「??」
キンッと金属音の音が頭に響く。
そしてすぐ、意識に直接流れ込んでくるおびただしい情報の数々。数秒前まで知りもしなかった『IS』の基本動作、操縦方法、性能、特製、現在の装備、可能な活動時間、移動範囲、センサー精度、レーダーレベル、アーマー残量、出力限界、etc.……。
まるで長年熟知したもののように、修練した技術のように、すべてが理解、把握できる。
そして視覚野に接続されたセンサーが直接意識にパラメータを浮かび上がらせ、周囲の状況が数値で知覚できる。
「な、なんだ……?」
動く、動くのだ。『IS』が。それも自分の手足のように。
肌の上に直接何かが広がっていく感触ーー皮膜装甲展開、……完了。
突然体が軽くなる無重力感ーー推進機正常作動、……確認。
右手に重みを感じると、装備が発光して形成されていくーー近接ブレード、……展開。
世界の知覚精度が急激に高まる清涼感ーーハイパーセンサー最適化、……終了。
それらすべてがわかる。知りもしないのに、習ってもいないのに、わかる。
そして『IS』から送られてくる情報で見る世界は、まるでーー
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