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Fate/staynight/the/crossovermoment
法則を嫌った「法則」
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『魔弾』」
 音速の弾丸は空気の壁を突き抜ける。
 先程の弾丸に比べれば弾丸の速度は低下している。躱される可能性は高まった。
 が、追尾能力は先程の数倍。瞬間移動を繰り返す奴でも絶対に躱せない。

「喰らえ・・・『グングニル』」

 弾丸は消えた。

「流石の私でも、全てを対処不可能と判断しました。
 イヤ〜貴方は私に対処不可能と判断されたんですよ〜? 神話『ヘラ』の魔力に匹敵する程の」

 何者・・・なんだ。
 空間を『ねじ曲げた』?

「私の真名を知れば貴方の疑問も消える。
 ですが、私のマスターは疑り深い『人間』でしてね」
 困惑・疑問は別の法則を過ぎらせる。
 法則を嫌った法則・・・法則を知らない法則を完成するのがランサーの目的。『真聖杯戦争』に参加する為の下準備は別の法則を知る機会を与えた。何故、『聖杯戦争』は英霊を呼ぶのか? 何故、世界は間違っているのか?
 聖杯を求めた者達の勲章は次の段階に進む為の鍵なのだ。
「聖杯戦争をルールを破った召喚・・・お前は・・・」
「私は英霊。
 生前は関係、有りません」
「生前は存在しない、だろ?」
「ふむ。流石、未来の英霊。
 予測を超えた結論・・・見事です」
「・・・・・」
「他言無用・・・解ってます」
 ハッハッハと陽気に笑ってる。余裕だな。
「真名が眠ってる状態に救われるなんて」
「貴方の魔術回路はマスターの魔術回路と同期している。
 その状況に私も、救われたって事に・・・」

 ランサーの口は閉ざされた。

「何を勝手に暴露してんだ?
 ランサー?」

 零呪を輝かせた少年は消費する。
 貴重な零呪を消費する程の存在・・・聖杯戦争の規定を外れた英霊・・奴の正体は。
「僕のサーヴァントが迷惑を掛けた」
「アァ、本当だ」
 投影武器を収めた。
「真面目な話、僕のサーヴァントは馬鹿だ。
 今回の件は綺麗サッパリ忘れてくれ」
「アァ」
 忘れる・・・奴の正体は。
 推測、憶測に過ぎない可能性をガンナーは恐怖する。
「今回、僕達が集まったのは。
 必要な物を調達する為だ」
「必要な・・物?」
「今回の聖杯戦争は別格でね。
 僕達の予測を遥かに上回った殺戮ゲーム・・・君も薄々と気付いてるよね?」
「何を、だ」
 コインが弾かれた。
 弾かれたコインは少年の手元でキャッチ。コインを隠した。
「さて、手元のコインは裏? 表?」
「・・・・」
「君の選択は右? 左?」
「・・・・」
「ねぇ、 世界を滅ぼした魔術師さん?」

 投影魔術を扱えた。
 戦争の中で彼は無敵だ。
 無限の銃・無限の弾を生成する魔術師は数多の戦場を駆ける。
 正義の味方・・・正義のヒーローを望んだ者の結末を弓兵は知って
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