番外26話『デービーバックファイト』
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郎! ゴムゴムの――」
「魚人空手陸式若葉瓦――」
俺とルフィの意思が重なった。
気づけば攻撃態勢になっていた。
今度は途中でずっこけないように、ちゃんと力は抑えてある。
多分、それでも目の前の3人くらいなら一気に吹き飛ばせる、そう思って拳を――
「――待て! 麦わらのルフィ! 海坊主ハント!」
「……え? 何で俺たちの名前?」
「……」
ルフィは伸ばしていた足を、俺は打ち込もうとしていた若葉瓦正拳を止める。
「知っているとも! 調べはついている!」
さっきフォクシーって名乗った男……バカギツネが頷いて、隣の女が今度は言う。
「懸賞金1億ベリー、モンキー・D・ルフィ。6千万ベリー、ロロノア・ゾロ。同じく6千万ベリー、ハント。たった8人の少数一味で総合賞金額2億2千万ベリーとはちょっとしたものね!」
女の言葉が終わると同時にまだバカギツネが言葉を引き継ぐ。
なんかウザい。
イライラもあってすごくぶん殴りたい。
もしも体調が全快だったら絶対にもう殴ってた。
「我々フォクシー海賊団! 麦わらの一味に対し! オーソドックスルールによる3コイン、デービーバックファイトを申し入れる!」
「何をごちゃごちゃ言ってんだ! さっさとかかってこい! 勝負なら受けてやる!」
ルフィの言葉に、俺もまた大きく頷いた。
3コイン、デービーバックファイト。
海賊が海賊を奪い合う、いわば海賊のためのゲーム。海賊を奪い合う、つまりは人取り合戦だ。
3コインというのは、要は3本勝負。
1勝敗ごとに相手の船員から好きな船員を指名し、貰い受けることが出来る。
敗れた場合、船員がいなくなるのだから、もちろん不満が残るだろう。もしかしたら負けを認めずに力づくで奪い返そうとする、ということもあるかもしれない。
だからデービーバックファイトには負けた側へのルールがある。
それが敗戦における3か条。
一つ。デービーバックファイトによって奪われた仲間・印・すべてのものはデービーバックファイト奪回の他認められない。
一つ。勝者に引き渡された者は速やかに敵船の船長に忠誠を誓うものとする。
一つ。奪われた印は二度と掲げることを許されない。
さて、麦わらの一味とフォクシー海賊団のデービーバックファイトはオーソドックスルールに則って行われる。オーソドックスルールとは3ゲーム中で出場者は7名以下。ただし、一人につき出場は一回までで、一度決めた出場者に変更は認められないというルールだ。
「勝負種目はレース・球技・戦闘か……とりあえず出場しない奴を決めるか」
ゾロの言葉で、まずは二人が立候補した。
「はい! 俺だ! じ、実は
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