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リリなのinボクらの太陽サーガ
解放
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が非常電源が作動して部屋の電気が点いた瞬間、閃光弾のようにその光が一瞬俺の眼をくらましてしまった。その硬直をロキが見逃すはずが無く、今までの戦い以上の爆発的な速度で突きを放ってきた。

「これで終わりだァ!!!」

「ッ!!!」

この近さではゼロシフトも発動が追い付かない。一瞬の間に俺は自分の身に西洋剣が突き刺さる光景を幻視し、それを現実にしようとロキの剣が俺の心臓に迫る。

――――ドクンッ!

一直線に向かって来る西洋剣を前にして心臓の鼓動が一際大きく耳に響いた途端、内側から急に溢れんばかりのエナジーが放出される。身体には幾何学的な赤い刺青のようなものが走り、周囲に禍々しい赤黒いオーラがにじみ出る。そして身体はいつも通り、いやそれ以上に機敏に動けるのに世界の時間がスローに感じる状態となった。

“狂戦士の波動”……発動!

この瞬間、俺の心臓を切り裂こうとしていたロキの動きまでものろく感じるようになり、対するこちらはカウンターとして暗黒剣をロキの右手に振るい、握られていた西洋剣を弾き飛ばす。

「なにッ!!?」

急に素早くなった俺に驚きを禁じ得なかったロキだが、それが奴に終焉が訪れる致命的な隙となった。俺は速度を一切緩めず、スローに見えるロキをひたすら横薙ぎに斬り続ける。剣を両方とも弾かれ、更に連続攻撃を受けて満身創痍となったロキはヴァンパイアクローを振るって抵抗を試みるが、大きく振りかぶった所を俺に狙われ、返し切りで攻撃を弾かれ、更に暗黒剣を胴体に突き立てられる結果となった。

「ガッ……! ア、アァ……まだだ……まだ終わらん! オォォォオ……デュアアアアアアアアッッ!!!」

大剣が刺さったまま、奴は力任せに圧殺せんと両腕を肥大化させて殴りかかる。対する俺の方は身に纏うオーラが腕の形を成し、奴の強力な打撃と正面からぶつけ合う。頭上数センチの所で行われる激しい拳の乱打によって作られたチャンスを逃さず、俺自身は暗黒剣をロキの身体から一気に引き抜き、兜割りの一撃で両断する。縦一直線に斬られたロキはライフが底をつき、攻撃の手を止めて膝をついて蹲った。

「グフッ……! まさか……この私がここまでやられるとは、流石は暗黒の戦士、と言った所か……。見事だ……!」

「…………」

「ククク…………やはり……陰謀を巡らすよりも、こうして力と力をぶつける方が、余程充実していた。だが……どうしても何かが違った」

「何?」

「暗黒少年、おまえは世紀末世界の人間だ。そして私は次元世界のイモータル、私を討つのは、本来ならば次元世界に存在する人間であるべきだった。おまえが討つべきは……私が断片から蘇らせたラタトスク。奴は世紀末世界のイモータルだ、奴ならおまえが討つに相応しいだろう……」

「そうか、貴
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