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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話3話 ディーネの憂鬱
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弟は無理やり記憶喪失にされました。(表向きは高熱が続いた事による記憶喪失)

 王は勝手な事をした側近を追放しましたが、入れ替え自体は無事に成功していました。しかし入れ替えられた兄は、その病を克服し生き残ったのです。神官に事情を聞いた兄は、弟に深く同情し“結果的に居場所を奪った弟”を恨まないようにしようと誓ったのです。

 しかし、その誓いは揺らぐ事となります。最初の内は問題はありませんでした。しかし14歳にして赤ん坊同然になってしまった弟は、海千山千の貴族達に囲まれ不可無く振る舞える訳が無かったのです。数々の失言を繰り返し、8年も経つと王子に対する失望は、国を揺るがす程になってしまいました。これは優秀な兄の幻影を追い、入れ替わった弟と真剣に向き合う者が居なかったのが原因です。

 そしてその揺らぎは、王の崩御による貴族の決起という最悪の形で表に現れる事になりました。このままでは国が滅ぶと思った兄は、城に出向き弟を押しのけ王子派の指揮を執ったのです。そして弟は、表舞台から締め出される事となります。しかし事情を知る者は、弟に同情して育て親の神官の下へ送り届けました。弟はその時になって、ようやく真実を知ったのです。

 兄が指揮を執る王子派は強く、次々と反乱軍に勝利をかさねて行きました。しかしあと少しで大勢が決すると言う所で、反乱軍に王子が双子であるとばれてしまったのです。このスキャンダルに王子派は動揺し、反乱軍に手痛い反撃を喰らう事になります。大きな被害を被った王子派は、反乱軍を殲滅する事が出来ず、戦況は泥沼の様相を呈する事となりました。(王子が双子である事ばらしたのは、追放された元側近だった。その後、反乱軍の幹部として取り立てられる)

 紛争が膠着状態になって半年、反乱軍により神官家族と弟が拉致されます。反乱軍は神官とその(ヒロイン)を人質とし、弟に協力を強要しました。そして反乱軍は弟を新しい旗頭とし、中立の貴族達や国の守りで戦力を動かせない者達を取り込みに走ったのです。

 これにより反乱軍は優位に立つ事が出来ましたが、予想より戦力が集まらず紛争は更なる泥沼へと突入しました。反乱軍はこの状況を打破する為に、決定打となる物を求めます。結果として浮上したのが、王家が封印している古代兵器でした。

 古代兵器とは簡単に言うと浮遊要塞で、それ一つで大国と渡り合える程の超兵器です。これを察知した兄も、兵器が封印されている地に向かいます。地中深くに封印された兵器をめぐり、命をかけて戦う兄弟の対決は人質の救出と言う形で終わりました。(ここで剣をふるいながら、本音をぶつけ合う兄弟の姿が見所ですね)

 そして兄弟で力を合わせ、反乱軍と戦う事となります。しかし間に合わず、兵器は空へと浮かび上がりました。そして反乱軍は、自分達に従わなければ
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