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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話3話 ディーネの憂鬱
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かったのです。
騎士は毎日の様に姫の下に通いました。そして読み終わった本を、部屋に置いて行きます。その本を読むのが、姫の習慣となりました。
そんな関係を続けていくと、姫は気になり騎士に声を掛けます。「何故あなたは、毎日ここに来るの?」と。それは姫にとって、とてもとても勇気のいる事でした。しかし騎士は「さぁ?」と、全く取り合わなかったのです。「騎士の職務は如何したの?」と聞けば、「サボっているのですよ」と不真面目な回答がかえって来ます。やがて姫が騎士を叱り、そのお叱りを騎士が受け流すようになります。
そしてある時、騎士は始めて姫と目線を合わせ「姫。まだ男性が恐いですか?」と聞いたのです。そこで姫は、始めて自分が男の人と会話している事に気付きました。姫の男性恐怖症は完全に治ってはいませんでしたが、男の人と普通に話せるくらいに回復していたのです。
姫は騎士に感謝しました。そこで騎士が、女王とその側近達の悪行の数々を改めて姫に教えたのです。騎士の父も無実の罪で処刑された語りました。その話しを聞いた姫は、大好きな父の敵を討つと誓います。当然騎士も姫に協力を申し出ました。
姫と騎士は、多くの仲間を集め女王に戦いを挑みます。そして無事に、女王を打ち倒す事に成功しました。
めでたし。めでたし。……こんな所か。
騎士は不真面目で、美しい女性が居ると直ぐに鼻の下を伸ばす馬鹿なのだが、決める時は決める格好良くも憎めないキャラに仕上がっている。最終的に姫も男性恐怖症を克服し、屈強な男達の指揮をとっているのが良い。……姫と騎士の役って、正直かなり難しいだろう。でもやる価値は十分にある。と言うか、やってみたい。
二本目の“鏡映しの王子”は、架空の大国の王位継承権を争う悲劇を描いた話だ。……この奈落の底の物語って副題だろうか? その割には離れた位置に書いてあるけど。まあ良い。こちらの“粗筋 ネタバレ注意”と書かれたメモには……
ある時大国の王家(赤髪が特徴)に、双子の王子が生まれます。しかしその国には、双子を禁忌とする風習があったのです。自分の子を殺せなかった王は、苦肉の策として弟の方を、秘密裏に王家と懇意にしていた神官に預けます。
無事双子の存在は知られる事も無く、王子達はすくすくと成長して行きました。兄は王子として、弟は神官として。
しかし王子達が14歳の時に、悲劇が襲います。王子として暮らしていた兄が、病に侵されたのです。その病状は深刻で、王宮の医師も匙を投げる程でした。そして問題は、王家に他の子供が居なかった事です。そこで弟の存在を知る側近が独断で、死にそうな兄と弟を入れ替えてしまいました。そこで問題となるのは、弟の記憶があると誤魔化しきれない事です。そこで人の記憶を消す秘薬が使われ、
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