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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話3話 ディーネの憂鬱
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る若い王が居ました。王の働きにより、国は豊かで民は笑顔で暮らしています。そんな王は愛妻家で、王妃をとても愛していました。そして王妃は身籠り、元気な女の子を出産します。しかし王妃は、産後の肥立ちが悪く亡くなってしまいます。
王は嘆きました。そんな王に、大臣が後妻をめとる様に言います。王は拒否しましたが、男の子が居ない現状に断り切る事が出来ませんでした。そして大臣は、自分の娘を強引に王妃にしてしまいます。
新しい王妃は我儘な浪費家で、王が愛せる様な人ではありませんでした。それもそのはずで、王妃は地位は愛していても王を愛しては居なかったのです。そして自分の娘ばかり可愛がる王を、王妃は憎々しく思っていました。王と王妃の不仲は、城で知らない者は居ないほど有名になってしまいます。
そんな中で王妃の妊娠が発覚します。当然、王の子供ではありません。このままでは、王妃は離縁されるのです。しかしそこで王妃は、王を毒殺すると言う暴挙に出ます。王妃の父である大臣も協力し証拠をもみ消すと、王妃は何食わぬ顔で女王の座に就きました。
我儘で浪費家の王妃は、女王となり贅沢の限りを尽くすようになります。そしてそんな女王を止めようとする良識ある者達は、次々に捕えられありもしない罪で罰せられてしまいました。結果として国はまともに機能せず、民は重税に苦しみ貧困にあえぐ事となります。
女王を止めようとする者達は、完全に居なくなった訳ではありませんでした。先王の忘れ形見である女の子……姫を守り、密かに証拠を集めて女王を罰しようしていたのです。……しかし、そしてそう言った者達が居る事を女王は知っていました。
そんなある日、姫は暴漢に襲われてしまいます。騎士達の配置や交代時間等を知らなければ、絶対に不可能な犯行です。あわやという所で姫の純血は無事でしたが、目の前で男(暴漢)が斬り伏せられ血まみれになった姫は、男の人に強い恐怖を感じ、まともに顔を合わせる事も話す事も出来なくなってしまいます。
男性恐怖症にかかってしまった姫を、女王やその側近達は欠陥品だと攻め立てます。次代である子を残せない者は、王族を名乗る資格が無いと言うのです。そして女王は、自分の息子を次の王にすると宣言します。そんな周りの態度にショックを受けた姫は、自室に閉じこもる様になってしまいました。
やがて誰もが失望し、価値を見いだせなくなってしまった姫の下に、一人の騎士が訪ねて来るようになりました。部屋を訪ねて来た騎士は、姫に話しかける事も無く、ただ椅子に座り本を読んでいるだけです。目も合わせようとしません。姫はそんな騎士を、ベッドの中で震えながら見て居ました。本を読み終えた騎士は、その本を置いて姫の自室から去ってしまいます。姫は気になり、その本を読んでみました。その本はとても面白
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