第三幕その一
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第三幕 ウィンキーの西へ
ジャックのお家で楽しい一夜を過ごしてからです、ベッツイ達はさらに西に進むことにしました。朝食を食べて歯を磨いてお顔を洗ってからです。
一行はジャックのお家を後にしました、その時にジャックがこう言いました。
「ウーガブーの国までは色々な場所があるからね」
「ええ、メリーゴーランドの山脈とかね」
「そうした場所には気をつけてね」
「そういえばウィンキーの西にも色々な人がいますね」
ナターシャはこのことを思い出してジャックに言いました。
「渡し守さんやラベンダーの熊さんも」
「うん、熊君達の行く方向じゃないけれどね」
ウーガブーの国までの道中はです、ジャックはナターシャにも答えました。
「君達が行く方向は」
「けれどウィンキーの西の方には」
「確かに色々な人達がいるよ」
このことは確かだというのです。
「そのことは憶えておいてね」
「わかりました、それじゃあ」
「さて、僕達は暫くここにいるけれど」
「君達はそろそろ行くんだね」
かかしと木樵も一行に声をかけます。
「楽しい道中にならんことを」
「心地よい旅になることを祈るよ」
「有り難う、それじゃあね」
ベッツイは二人にも応えました、そしてでした。
ジャック達と別れて西に向かうのでした、暫く歩いているとです。
平原に出ました、神宝はその川を見てベッツイに尋ねました。
「この川にですよね」
「そう、ここにおられるのよ」
「羊飼いさんが」
「あの人今もここにおられるのよ」
「そうなんですね」
「そしてここで楽しく働いておられるの」
こうお話するのでした。
「あの人はね」
「それは何よりですね」
「あの人がおられるということは」
「はい、ここがあの平原ですよね」
「ウネリ平原よ」
まさにその平原だというのです。
「だから注意してね」
「ウネリ平原の後は、ですよね」
ジョージはベッツイにこの平原から先のことを尋ねました。
「メリーゴーランド山脈ですよね」
「そう、あそこに出るのよ」
「難所続きですね」
「この平原もそうだからね」
「それがウィンキーの西なんですね」
「そう、そしてこうした場所を越えてね」
そして、というのです。
「ウーガブーの国に行くのよ」
「そういうことですね」
「先は長いわよ」
こうも言ったベッツイでした。
「ここは」
「けれどこの場所は」
ここでなのでした、カルロスが言うことは。
「あまり留まってはいけない場所ですね」
「ええ、出来る限りね」
「じゃあ先に行きましょう」
こうベッツイに言うのでした。
「どんどん」
「ええ、ただね」
「羊飼いさんにですね」
「会いに行きましょう」
折角
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