異変終了ー日常ー
Part16 最強の氷精と闇を操る人喰い妖怪
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
られているのかさえ分かればイケると思うのだが、俺の知能じゃ把握することは出来ないんだろうなぁ……。
「じゃあ私はこれで。人里を探さねばならないので失礼します」
さて、これからどうするかな。
あれ、そういや紅魔館のある方向も忘れた。
……こりゃオワタかな、なんならこんまま紅魔館を逃げ出して身を眩ませるか?
「お兄さん、人里を探してるの?」
ふと、ルーミアが聞いてきた。
「えぇ。それと、有波と呼んで下さい。お兄さん、なんて呼ばれ方は慣れないので」
「有波、私達と遊んでくれるなら、人里への案内をしてもいいのかー」
「!!」
人里への……案内、だと?
おお、やはり神は俺を見捨てはしなかった。
やっぱり神は人をよく見てるんだな、善良な俺みたいな人間に助け舟を出してくれるんだ……。
……まて、学習しろ俺よ。
ここが何処だか忘れたか?妖怪が住まい、どっかの巫女が『常識に囚われてはいけない』と豪語する場所だぞ。
遊びと見せかけた処刑の可能性もあるのだ。
遊ぶ内容を聞くんだ。
「遊ぶとは……何をすれば?」
「ケイドロしようよ。ね、チルノちゃん」
ルーミアが問いかけると、チルノは再度胸を張った。
「何でもいいよ!なんたって、あたいはサイキョーだからね!」
ケイドロか……。
逃げて、追いかけるだけの簡単な遊び。更に命の危険はほぼ無い、此方にとって願ってもない提案だ。
「よし、やりましょうか。鬼ごっこ」
「やったー!じゃあ最初は有波が鬼ね、行こうチルノちゃん!」
「このあたいを捕まえてみろ!」
女子二人は手を?ぎながら元気良く逃げ出した。
うんうん、微笑ましい。
あ、そうだ、一応確認しておくが…………。
能力使って大人気なく追いかけても、問題は無いのだろう?
ケイドロが始まった。
即座に携帯を起動する。
あれから数分が経過した。
そしてケイドロをしている中で、少しだけ疑問ができた。
それは純粋な疑問、というか愚痴だ。
……鬼を氷漬けにしたり、人間相手に空へ逃げるのは、対等なケイドロと言えるのでしょうか?
速度を100にした高速移動して近付けば即座に凍らされ、存在感を0にして近付こうとすれば、彼女達の素のスピードに追い付けず、自滅覚悟で距離を0にしたら木と一体化したり。
……もう、疲れたよ。
「くっそ……どうすれば捕まえられる……」
考えろ、俺よ。
肉体や能力で勝てないのなら、他の要素で勝てばいい……。
奴等は妖怪とはいえ、所詮は少女だ。そこに突破口があるに違いない。
実力行使は除外、まだ死にたくない。
罠も除外、あの二人に勘付
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ