暁 〜小説投稿サイト〜
東方紅魔語り
異変終了ー日常ー
Part16 最強の氷精と闇を操る人喰い妖怪
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られているのかさえ分かればイケると思うのだが、俺の知能じゃ把握することは出来ないんだろうなぁ……。

「じゃあ私はこれで。人里を探さねばならないので失礼します」

 さて、これからどうするかな。
 あれ、そういや紅魔館のある方向も忘れた。
 ……こりゃオワタかな、なんならこんまま紅魔館を逃げ出して身を眩ませるか?

「お兄さん、人里を探してるの?」

 ふと、ルーミアが聞いてきた。

「えぇ。それと、有波と呼んで下さい。お兄さん、なんて呼ばれ方は慣れないので」
「有波、私達と遊んでくれるなら、人里への案内をしてもいいのかー」
「!!」

 人里への……案内、だと?
 おお、やはり神は俺を見捨てはしなかった。
 やっぱり神は人をよく見てるんだな、善良な俺みたいな人間に助け舟を出してくれるんだ……。

 ……まて、学習しろ俺よ。
 ここが何処だか忘れたか?妖怪が住まい、どっかの巫女が『常識に囚われてはいけない』と豪語する場所だぞ。
 遊びと見せかけた処刑の可能性もあるのだ。
 遊ぶ内容を聞くんだ。

「遊ぶとは……何をすれば?」
「ケイドロしようよ。ね、チルノちゃん」

 ルーミアが問いかけると、チルノは再度胸を張った。

「何でもいいよ!なんたって、あたいはサイキョーだからね!」

 ケイドロか……。
 逃げて、追いかけるだけの簡単な遊び。更に命の危険はほぼ無い、此方にとって願ってもない提案だ。

「よし、やりましょうか。鬼ごっこ」
「やったー!じゃあ最初は有波が鬼ね、行こうチルノちゃん!」
「このあたいを捕まえてみろ!」

 女子二人は手を?ぎながら元気良く逃げ出した。
 うんうん、微笑ましい。
 あ、そうだ、一応確認しておくが…………。
 能力使って大人気なく追いかけても、問題は無いのだろう?




 ケイドロが始まった。
 即座に携帯を起動する。






 あれから数分が経過した。
 そしてケイドロをしている中で、少しだけ疑問ができた。
 それは純粋な疑問、というか愚痴だ。

 ……鬼を氷漬けにしたり、人間相手に空へ逃げるのは、対等なケイドロと言えるのでしょうか?

 速度を100にした高速移動して近付けば即座に凍らされ、存在感を0にして近付こうとすれば、彼女達の素のスピードに追い付けず、自滅覚悟で距離を0にしたら木と一体化したり。
 ……もう、疲れたよ。

「くっそ……どうすれば捕まえられる……」

 考えろ、俺よ。
 肉体や能力で勝てないのなら、他の要素で勝てばいい……。
 奴等は妖怪とはいえ、所詮は少女だ。そこに突破口があるに違いない。

 実力行使は除外、まだ死にたくない。
 罠も除外、あの二人に勘付
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