異変終了ー日常ー
Part16 最強の氷精と闇を操る人喰い妖怪
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以下と称された俺が、その妖精の中でトップクラスのチルノと戦えば、即冷凍行きだ。
そしてルーミアもマズイ。妖精よりも二段ほど上位の存在である妖怪。戦闘力ではチルノの凌げるだろう。
……ん?あれ?妖精以下って、この世界で勝てる奴いるのか?
この二人は幻想郷では弱い部類だったよな?
……皆、実際に幻想郷に来れても、現実はこんなもんだぜ。と我が友人に伝えてやりたい。
「ねー」
気付くと、いつの間にかすぐ隣にルーミアが迫っていた。
ヨダレを出しながら、何やら俺の腕を見ている。
「あなたって、人間だよね?」
「え?まあ、はい。そうですけギャアアァアァア!?」
いきなりルーミアの牙が俺の右腕の皮膚にめり込んだ。
や、ヤバイ。人間と分かったら襲ってくるタイプだったか!!
「け、携帯携帯!!」
無事な左手を使って、電源を入れてアプリを起動する。
そして一言。
「皮膚の硬さを100に!!」
それを言った直後、腕に顎の力だけでぶら下がっているルーミアの表情が、僅かに歪んだ。
「か、たい……何これ?」
ガキガキと、硬い物を噛み砕こうとする音が少し聞こえる。
もし俺が能力を使ってなかったら、少なくとも右腕は全部持っていかれていたな。
……結構真面目に、フランの護衛として守備力100にしておく事を検討せねばな。外は危ないわ。
と、内心少し心配していると、いつの間にか音は消えていた。
「んむんむ、ダシは」
「味わってんじゃねぇよ!!」
腕を振り回し、何とか振りほどく事に成功する。
ルーミアはくるりと空中で一回転すると、両腕を肩の位置まで上げてポーズを取りながら地面へ着地した。そう、あの『そーなのかー』のポーズだ。
因みにチルノは、まだ腰に手を当てて偉そうにしている。
「まあ冗談はさておいて」
冗談だったのか?その冗談で俺の腕が無くなりそうだったのだが?
「お兄さん誰なのか?私の記憶が正しければ、お兄さんとは初対面……」
「あぁ大丈夫。君の記憶は完全に合ってるよ、一目も見たこともない初対面です」
俺が正直に答えると、ルーミアは更に分からなくなったらしく、首を傾げた。
「なら、なんで私の事を知っているのだ?」
「ご都合主義+主人公補正です」
「え?」
「忘れて下さい」
不思議そうに首を傾げるルーミア一行。
だけど伝えた所で結局は同じ反応だったろうし、別にいいか。
と、こんな事してる場合じゃなかったな、早いこと酒を買ってこないと。
もし失敗したら、今度はナイフの弾幕が張られる。
無効化できるナイフならまだ希望はあるんだが、あのナイフ弾幕は軽減すらできない。
多分、どんな原理であれが作
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