6日目
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この武器には何の能力も付加されておらぬし、その気になれば街でも売っているような武器じゃ。では、なぜ光るのか?そんなものワシは知らん。というよりも原理がわかっていなくての。わしらはそれらの武器に精霊がやどったと考えておる」
「精霊?」
「そう精霊じゃよ。まあ、精霊といっても本当にいるかどうかわからんからの便宜上、精霊のせいにしとけば何かと都合がいいからのう、精霊が宿ったということにしておるんじゃて」
なるほど、つまり、原理がわからない未知の力ではあるが便利ではあるため使い続けているわけか。
「では、早速始めていこうかの。まずは剣から順に触って行ってくれんか?」
剣―――つまり、刃物類から適性を見ていったが………
「光らんのう」
そう、刃物類、鈍器類、ランス系統の武器を持ってみたが全く光らなかったのである。
たしかに、私には才能がない。
だが才能がない割に努力はしてきたつもりで、自身が投影できる武器は一通り使う自信がある。
しかし、この結果はなんであろうか………正直、涙がでたことは秘密だ。
駄菓子菓子―――じゃなかった、だがしかし、私にはまだ大本命の弓が残っている。
生前もそして死後も、さらに聖杯戦争でもお世話になった弓が残っているのだ。
そう、既存の宝具を魔改造してオリジナルの宝具を作っちゃうぐらいには愛用していた弓が残っているのである!!
さらに、五次では弓兵として召喚されているのである!!!!
つまり、私には弓に適性があるようなものであろう。いや、絶対あるのである!!!!!!
だが、現実は甘くなかった………
「では、最後に弓を持ってみとくれ」
言われたとおりに弓を持とうとする。
しかし、いざ持とうとすると、
「っつ!!」
「まさか、弾かれるとはのう………」
そう、弾かれたのである。しかもそのはじかれ方が尋常ではなかった。
先ほども村長がハンマーに弾かれていたが今回のはじかれ方はその比ではない。
村長に対してのハンマーが『ちょっと、気安く触らないでくれる?』というまだ優しい嫌われ方だとすると、今の私に対しての弓は『は?こっち見んな。てか、私の視界に入らないでくれる?気持ち悪いからさ』という風に完全に嫌われている。
なぜ、なぜなのだ!!生前も死後も聖杯戦争でも弓子ちゃんと名をつけて愛でていたのに、どうして答えてくれんのだ!!
「お兄さん、元気出してくださいよ。考え方を変えればお兄さんには選択しがたくさんあるということじゃないですか」
カオリが慰めてくれている。
「ま、まさか全ての武器に適性が見られないとはの………どうしようかの。なにぶん、初めてのことじゃし」
「とりあえず、身分証明となるギルドカードの
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