番外編033話 if 真・恋姫無双編 03話
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改めて私も自己紹介するわね。孫策よ」
そこまでであれば、話の流れを考えれば自然であったのだろう。
だが……それに続けた言葉を聞き、周囲の者は驚愕の声を漏らす。
「真名は雪蓮ね」
『なっ!?』
唐突に告げられた真名に、仲間の2人だけではなくアクセルまでもが驚愕の声を上げる。
真名を預けるというのは、心を許した証。それは捉えようによっては愛の告白に近いものがあるのも事実だったからだ。
そこまで深く考えていた訳ではないのかもしれないが、2人にとっては主君が何を考えているのか全く意味が分からなかった。
「あら、冥琳も祭も何を驚いてるの?」
「雪蓮、お前こそ何を考えている! そう簡単に真名を預けるなど! その意味を理解していないお前ではないだろう!」
断金の交わりとも言える自らの親友の行動に、周瑜は思わず叫ぶ。
だが、本人は全く関係ないとばかりに肩を竦めて口を開く。
「だって、ここで真名を預けた方がいいって感じたんだもん。しょうがないじゃない」
「……せめてもっと明確な理由をだな……どうせいつものアレなんだろう?」
「そうよ、さすが冥琳。私の事をよく分かってるじゃない。か・ん・よ」
はぁ、とそれは見事なほどに苦い溜息を吐いて親友を一瞥し、改めてアクセルの方へと視線を向ける。
「雪蓮がこう言っている以上、お前には何かがあるんだろう。主君が真名を預けたというのに、私がそのままってのもちょっと変だしな。取りあえず真名は預けよう。……お前にそれだけのナニカがある事を期待している。私の真名は冥琳だ」
「むぅ、それでは儂だけが真名を預けぬ訳にもいかぬか。……まぁ、確かにお主程の実力があれば一角の人物にはなるであろうな。儂の真名は祭じゃ。これから、よろしく頼むぞ」
冥琳と同様に完全に信頼した訳ではなく、半信半疑。それも主君である雪蓮が信じているから……という祭の態度だったが、現状で考えればそれもしょうがないだろうとアクセルは判断する。
「残念ながら俺の住んでいた場所には真名という習慣がなかったから、真名を預けるという事は出来ないが、よろしく頼む」
「真名がない……とは、また随分と遠くからやってきたようだな」
鋭い視線を向けて尋ねる冥琳に、アクセルは確かにと頷く。
「確かに遠い……遠すぎる場所からやって来たな。今のところ、自力では帰る事すら難しい場所から」
そもそも世界が違うのだから、システムXNがなければ帰る事すら出来ない。
そんな思いが表情に出た訳ではないのだろうが、祭が口を開く。
「それより、お主が強いというのは大体理解出来る。じゃが、具体的にそれがどれ程の力を持っているのかを知りたい。……策殿、明日の賊退治でこの者の力を見極めてはどうかの? 冥琳に
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