湯煙と戦いと
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女性サイド
「ふぃ〜……生き返るぅ〜……」
そんなことを言いながら、新羅がお風呂の中へ入る。
常日頃、一番の苦労人と称される新羅にとって、今回の休暇は有難いものらしい。
「もう、ミーちゃん。おばさん臭いよ?」
それを見たサナが苦笑しながら言う。
「ガーン」
「大変な夫を持つと苦労するんだね」
新羅のショックに、理奈が新羅のショックを軽減する。
「その苦労、分からなくも無い」
そこに、真夜美が言う。
「私も、ダークが色々と」
「いや、それのろけ」
ミヤビが口を挟むと、真夜美の周りが凍り付く。
「ちょっ、お風呂が温くなるでしょ!」
慌てて琥珀が言うと、真夜美はそれを止める。そしてそのままミヤビにブリザード。
「無駄」
が、ブリザードで返されて更に冷え込む。
「止めなさい二人とも」
ゴンゴンッ!
新羅の鉄拳制裁が、真夜美ミヤビの二人の頭に激突する。
「「なにす……」」
と、そこで二人は口を閉じる。
そこには、まごうことなき修羅を後ろに背負う新羅の姿が在った。
「止めなさいって言ってるの。貴女達、神なんでしょ?だったら大人しくしてなさいこの駄神風情が」
何時になく笑顔で、でも水色の目は笑っていない。
女狂戦士の忌み名を頂戴している新羅の迫力は、普段言動が強いと称される二人を威圧し、大人しくさせた。
「……ミーちゃんってあんなのだっけ?」
「……いや、私に聞かれても困るんだけど」
サナと桜華は苦笑すると、その成り行きを見守っていた。
男性サイド
「風呂だぁあああああっ!!」
「飛び込もうとすんな」
雷斗が飛び込もうとするのを、翔夜が影を掴んで止める。
年々とその力を戻してきている彼で在るが、これでもまだ二十%程度でしかない。それでも、戦闘用の技術には衰えは見えない。……主に白黒二人を相手に日常的に使っているからなのだが。
「はぁ……良いですね……」
先に清文が入り、続いて雷斗、凛、レイト、タツ、ゼロ、隆也、理央、ルーグ、刀馬、悠人、i、聖音、そして最後に翔夜が入る。
「うぁ〜……」
「……オッサン臭い、馬鹿」
「あれ?貶された気がする」
ゼロが言うと、翔夜は明後日の方へ向く。
「……翔夜、何処に向いている」
「明日の朝日をな」
「ダークさん、見えるんですかそれ?」
「神に不可能は無い。見えなくても見てやる」
「……女風呂は覗くなよ」
「大丈夫だ、問題無い」
『溺れろ!!』
一斉に翔夜をお湯に漬け込む。それだけ信用が無いと言うことか。
「ゲホッ!おま……!何すんだ……!」
翔夜が言うも、皆は明後日の方へ向く。最早主人公ズは行動が物凄い素早い。特に自分の嫁とかの事に関しては。
「大丈夫ですか?」
唯、ルーグだけは参加しておらず、普
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