9話
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隷であった事、フィッシャータイガーに助けられた事その後にレイリーとシャッキーに保護された事、偶々シャボンディ諸島で生活していた九蛇の先々々代皇帝グロリオーサと会う事でアマゾンリリーに帰ることができたと聞いた。
そして最後に『そなたは奴隷であったわらわ達を、蔑むか?』と聞かれた。
「まさか、そんな事で蔑んだりするくらいなら、ここまでアイツ等を連れてこないだろ。それに天竜人嫌いだしな」
そう答えると、流した涙を拭いながら・・・
「フフフッ・・・そなたを気に入った、望みを叶えよう」
「そうか、ありがとう。じゃあ、俺が連れてきた8人を匿ってくれ」
「わかった、他にはないのか?」
「あ、あと食料と水を分けて欲しい」
「食料と水?」
「ああ、もう船のが無くなりそうだからな・・・次の島まで持ちそうにないんだよ」
「わかった、それも用意させよう」
「ありがとう、ハンコック・・・ソニアとマリーもありがとうな」
「フッ・・・気にするな」
「この後はどこに行くの?」
ソニアが聞いてきた。
「どこに行くかは決まってないけど、準備が出来次第出ていこうとは思ってる」
その言葉に、ピクっとハンコックが反応した。
「もっとゆっくりしていけば良いのに」
「男子禁制にいつまでも居座ってても、ダメだろ」
「大丈夫よ、ねぇ姉様」
「あ、ああ、かまわぬ・・・す、好きなだけいるとよい」
「ありがたいけど、色々とやらないといけない事があるからな」
「やる事?」
「ああ、俺が連れてきたやつらの家族に場所は言えないまでも、生きてる事くらいは教えてやろうと思ってな。あと、俺の帰りを待ってる奴もいるしな」
「どこの」
「ん?」
「ど、どこの女じゃ!!!」
いきなりハンコックが、カイトの胸ぐらを掴み聞いてきた。
「えっ!?」
「「あ、姉様・・・落ち着いて」」
ソニアとマリーがハンコックを落ち着かせようとしたが、妹達の声を聞かずにカイトをグラグラと揺する。
「ま、待て・・・女じゃない、弟だ弟」
「お、弟?」
「ああ、俺には弟が3人いるんだ・・・義兄弟だけどな」
「そ、そうか・・・弟か」
「あ、ああ・・・(ビックリした、なんだよいきなり)」
「す、すまぬ・・・大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ」
「ごめんなさい、姉様が」
「急にだったから、止められなかったわ」
ソニアとマリーも謝ってきた。
「いや、いいよ・・・じゃあ俺はアイツ等の所に行って、家族宛の手紙でも書いて貰うから。船のこと頼むな」
「う、うむ・・・わかっておる」
「ええ、任せて」
「ちゃんと用意しておく
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