No.17未来
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「これからお前たちに教えるのは口寄せの術というものじゃ」
そう言うと自来也は巻物を取り出した。
「この巻物に一人ずつ自分の血で名前をかけ」
自来也に言われた通り名前を書くナルトとヒマワリ。
「さてわしがお手本を見せる口寄せの術!!」
自来也が印を結ぶと足元に蝦蟇が現れる。
「ホレやってみろ」
それに合わせナルトとヒマワリも印を結び口寄せするが互いにオタマジャクシを出すだけだった。
「もう一度!!」
「口寄せの術!!」
もう一度口寄せを行う二人。今度は煙とともに二入の姿が消えた。
「ココドコだってばよ?」
気づくと二人は街の中にいた。
「・・・・え・・嘘・・」
何故かヒマワリは街の光景をみて涙を流していた。すると後ろでドサっと何かが落ちる音がした。そこには一人の男性がいた。見たことはないが目の感じからして日向一族だろう。
[ヒマワリ・・・様・・・?]
「コウ兄・・」
ヒナタの付き人の一人にそんな奴いたなぁと考えるナルトの手をヒマワリが引っ張る。
「パパ逃げるよ!!」
ヒマワリに引っ張られ逃げるナルト。何故かヒマワリは気づきにくいような裏路地を通って逃げていく。まるで最初からこの街を知っているみたいに・・。ふと大通りに抜けた瞬間見慣れた光景がナルトの目に映った。歴代の火影の顔岩だ。左から里を作った初代火影、千手柱間、弟の二代目火影、千手扉間、現在の火影である三代目火影、猿飛ヒルゼン、ナルトの父である四代目火影、波風ミナト。ナルトが知っているのはここまでで目の前にはさらに三つ顔岩がある。もちろんその先の顔岩に見覚えはない。ただ誰の顔かはわかりミナトの横が時折ナルトを訪ねていた綱手、その横はナルトの担当上忍であるカカシだがその横の顔岩は見たことがない。
なんとか逃げ切った二人は顔岩の上に来ていた。ナルトは時々ここで里を眺めるがやはり自分の知らない場所だ。それにここに来てからヒマワリの様子がおかしい。
「ヒマワリどうしたんだってばよさっきから黙って」
「ゴメンねパパ・・少し昔のことを思い出して・・」
パパは私のこと天才って思ってるんでしょ?私は天才なんかじゃないよ・・天才なのはお兄ちゃん。私は落ちこぼれ、私ねみんなと比べてスタミナだけはいっぱいあるんだ・・疲れたって感情も知らないんだ・・私それに物を言わせて毎晩勉強したり修行してたんだ。お兄ちゃんに負けたくなかったから・・でもお兄ちゃんは私の前を常に歩いてる。白眼だって私は使えないのにお兄ちゃんは使いこなしてる・・影分身だって火遁だってみんなに隠れて修行して会得したんだよ。いっつも失敗したらここに来て里を眺めるんだ・・ここだと心が落ち着くんだ。
そう告げたヒマワリの目には涙が浮かんでいた。
「私ね・・・もうここには戻らないって決めてたの・・あの時の弱い自
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