第三十九話 超電磁砲組・アイテム組と木山先生
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
が今後の方針について少し方向性を示しておく。
「そうなりますね」
「そういうわけで、レベルアッパーの現物が見つかりましたら木山先生に解析をお願いしたいと思いますの」
俺と初春さんの会話が終わったことで、今度は白井さんが木山先生に依頼をする。
「なるほど、そう言う事なら喜んで協力させてもらうよ。大脳生理学者としてもとても興味深いし、むしろこちらからお願いしたいくらいだ」
木山先生が白井さんに答えている間、アニメ版なら現時点でレベルアッパーを持っているはずの佐天さんに意識を向けていたのだが、佐天さんはただメニューを眺めているだけで特に後ろめたい気持ちなども持っているようには見えなかった。
「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いいたしますの」
「あ、それなら連絡先の交換お願いできますか?」
「ああ、もちろんだとも」
ジャッジメント組が木山先生と話している間も、佐天さんは普通に店員を呼んで注文をしているだけだったので、恐らくレベルアッパーを入手していないのだろう。そう言えば、レベルアッパーを持っていたことが原因だったのかどうかは覚えていないものの、佐天さんが水かお茶をこぼして木山先生が脱ぎ始めるというイベントがあったはずなのだが、それは発生しないようである。
「佐天さん、佐天さん」
「何?」
俺が小声で佐天さんに話しかけたら佐天さんも小声で返してくる。
「写メ撮るなら今の内だよ」
「ん? なんで?」
「前言ってたでしょ、脱ぎ女の写メ撮ってって」
「うん、言ったけど。どういうこと?」
以前に木山先生の写メを撮り忘れた時は、佐天さんから「何で写メ撮らなかったのか」と散々言われたので、それならば自分で撮って貰おうと話してみたものの、佐天さんの前では脱いでいないので木山先生が脱ぎ女だということには気付いていないようだ。
「この木山先生が、その脱ぎ女だよ」
「えぇ〜っ!? 本当にっ!?」
俺が木山先生のことを教えると、佐天さんはまるで漫画のように立ち上がって驚きの声を上げたので、仲間内だけで無く周囲の他の客からも注目を集めてしまった。少し恥ずかしそうにしながら、佐天さんは周囲へ少し頭を下げてからすぐに座りなおす。
「うん。あ、でも撮る時はちゃんと本人の了解を得てからね」
周囲の人たちから向けられていた意識がまたそれぞれの方へ戻ったようなので、俺は佐天さんへ答えて普通に注意事項を告げたのである。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ