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とあるの世界で何をするのか
第三十九話  超電磁砲組・アイテム組と木山先生
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た」

 滝壺さんが首を振る。そうなると、御坂さんや白井さんに木山先生が怪しいと伝えるための根拠が無いわけだ。それが伝えられればこの事件の解決を少し早めることが出来ると思ったのだが、もう少し様子を見るしかなさそうである。

「本当にあの人がレベルアッパーの元締めで超間違ってないんですか?」

「うん。そこは間違いない」

 御坂さんに気付かれないよう注意しながら絹旗さんが小声で聞いてくるが、そこはアリスからの情報で間違いないということが確認できている。

「どうしたの? 早く行きましょ」

 こそこそと話しているのに気付いた御坂さんが振り返って俺達に声を掛けてきたので、俺達は話を切り上げて歩く速度を上げたのである。





「それで、同程度の露出でも水着は良くて何故下着は駄目なのか、ということなのだが」

 ファミレスに到着し、席について早々木山先生が口を開く。

『いや、そっちではなく』

 木山先生の言葉に、御坂さんと白井さん、そして絹旗さんの声がハモった。

「実は木山先生にお願いしたいことがございますの」

 こう前置きをしてから白井さんが事の経緯を話し始めた。最近になって能力で暴れる学生が増え始め、そのことごとくがバンクに登録されたレベルとの差異があったこと、その後意識不明に陥っていること、そしてそのほとんどもしくは全員がレベルアッパーを使用していたらしいこと、なので大脳生理学者である木山先生にレベルアッパーの解析をお願いしたいといった内容である。

「レベルアッパー……それは一体どういう物なんだ? 名前と今の話を聞いた限り、レベルを上げるための物だというのは分かるのだが」

「それは神代さんの方から……」

 木山先生が聞いてきたので白井さんから俺に振られる。

「まー、簡単に言ってしまえば音ですね。うにょ〜とかびゃ〜とかって感じの音でした」

「ん? それはもしかして、以前言っていた過剰演算の実験というやつか?」

 俺が話をすると、木山先生はたった今気付いたかのように聞いてきた。もしかしたら過剰演算の実験という話をしていた時に、それをレベルアッパーの事だとは本当に気付いてなかったのかもしれない。もし気付いていて今の反応なのだとしたら、かなりの演技力である。

「ええ、そうです。ただ、ウチの仮説はちょっと間違ってたかもしれなくて、現時点の仮説はAIM拡散力場をネットワークとして繋いで、他人の演算を利用した演算補助じゃないかと思ってるんですが」

「ふむ、他人の脳を利用した補助演算か。しかし、AIM拡散力場をネットワークとして利用するとか色々考えては居るようだが、それならばまだ脳のオーバードライブによる過剰演算ということにしておいた方が現実味は有りそうに思え
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