暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
91話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(後編)
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一週間かそこらの教導だろうが、状況と考えが根本的に違うんだよ根本的にッ! いいか、六課は地上の前線部隊で、その運用期間は一年間ぽっきりしかないんだぞ!?」
「それの何が違うって言うの!? 一週間が一年になっても、やることは変わらないよ! 皆が墜ちないように教導して強くする、それの何が違うの!?」
「これだけ言ってもわからねぇか大バカが! 無い頭なら無い頭なりにもう少し回せ、よく考えろ! 前線部隊はいつ出動するかわからないし、そういう状況がうちでは一年間続くってことなんだ!」


 今回の時のように、敵がいつ現れるのか、事件がいつ起こるのかなんてわかる訳がない。そんな少し緊張する空気の中地上部隊の前線メンバーは待機し、常に実戦に対応できるように態勢を整えておく必要があるのだ。
 部隊の訓練として、教導隊に所属するなのはが四人を鍛えているが、その訓練の最中にさえアラートがなる可能性があるのだ。

 対して教導隊は、部隊の一部の人間、もしくは優秀な魔導士達を一時的に集め、その能力をより高い物へと昇華させる機関だ。即ち、その期間の間訓練を受ける者達や教導隊に所属する魔導士が出動する事は、滅多にない。
 つまりその者達は、戦闘員としての機能がなくなる訳だ。そこが『教導隊で教える』事と、『部隊の訓練内で教える』事の違いだ。


「つまりだ、もしお前がティアナを撃ったあの時あの瞬間に、ミッドに突如大量のガジェットが現れたらどうする?」
「それは、私達がなんとかすれば……」
「戦いが『空』だけで済むならそれでいい、だがガジェットは地上にも現れる。もし広範囲的に、しかも俺やなのは、フェイト、シグナムにヴィータだけじゃ対応できないぐらい出てきたらどうする?」
「じゃあ、フォワード陣にも出動してもらって―――」
「その時、フォワード陣は誰が指揮するんだよ」
「あっ……」


 そう、フォワード陣が出るとしてその時にティアナが眠っていたら、フォワードの残り三人はリーダーなしの状態で出動しなければならない。
 全体的な指揮だけなら六課に残るはやてがやるだろうが、一フォワード陣の指揮は基本そのフォワード内のリーダーが行うのが普通だ。それが六課だと、ティアナなのだ。

 リーダーがいないフォワードはどうなる? 個々で高い能力を保持しているならまだしも、まだそうではない六課のメンバーは判断が遅れ、最悪民間人や建物などに被害が出る。最終的にはガジェットにやられる可能性だってあるのだ。
 ましてティアナは仲間から一番信頼される、CG(センターガード)だ。そこが欠けるだけで、スバル達にどれだけ精神的にくるのか。それはもう、解りきった事だ。


「お前に足りなかった物の一つがそれだ。ここが地上部隊だという事を深く考えず、教導隊でのやり方をそのま
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