暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
91話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(後編)
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れた力を無碍にしないように。
「何よりお前は隊の全員を率いる指揮者だ。お前が強気の態度で指示を出せば、仲間は鼓舞される。お前の支援があれば、安心して戦える。お前の力は、そういう力があるんだ。真ん中にいて指揮する人間が、自分の想いでブレッブレじゃあ前も後ろも安心して戦えない。だからお前にはどっしりと構えて欲しかったんだよ」
「は、はい…」
「それにあの攻撃パターンだって悪い。あんな一朝一夕で作ったような戦い方じゃ、実戦じゃ使えないぞ。できない事で補おうとするな、自分にできる精一杯の事で戦い抜くんだ」
「はい…」
「あとお前、自主練の事をなのはに言ってなかったそうじゃねぇか。『ホウレンソウ』もできないのか?」
「す、すいませ―――」
「謝るぐらいだったらちゃんとやれ! 何もせずにそういう事やると、最終的に自分が後悔することになるんだかんな!」
段々と口調が荒くなり始める士。それに対して、段々と体が小さくなっていくように見えるティアナ。その後も士の説教はなのはが止めるまで、十数分程続いた。
「今回はこれぐらいにしてやるから、さっさと帰って明日に備えて休め」
「はい……」
士の説教で半泣きになるティアナ。しかし士は言い足りないのか、フンと鼻を鳴らした。
「それから、そこにいる四人! ティアナと一緒に帰るように!」
「えっ!?」
「ば、バレてた…!」
「折角なのはさんと士さんのおもしろ―――もとい、口喧嘩が見られると思ったのに…!」
「バレたじゃねぇんだよ、後シャーリーふざけんじゃねぇ! てめぇらはさっさと隊舎戻って寝てろ!」
隠れて見ていたのを呆気なく看破された四人は、言われた通りティアナと一緒に隊舎に戻っていった。
その間にも、スバル達三人がシャーリーと一緒にティアナを励ますように話しかける。その光景を見て、士はやっぱりいいチームになりそうだ、と確信する。
「さて……」
「お疲れ様、士君。今日は遅いし、帰って―――」
「ふざけるな、なのは。まだテメェにも説教が残ってんだ」
むぅ、と唸るなのは。流石に見逃してはもらえないらしい。
「だいたいな、お前は不器用過ぎんだよ! なんでさっきのように口で伝えれば済む事を、砲撃なんてもんで会話しようとしてんだ! 受ける方の身にもなれってんだ!」
「そ、それは…それが私のやり方で…!」
「だぁぁかぁぁらぁぁ! そのやり方ってのが間違ってるっつうんだ!」
そう言いながら、最初になのはに向けた指を、なのはの額に当てて思いっきり押した。
思わずのけ反るなのは。これには流石のなのはも、少しばかり頭にきてしまう。
「何が間違ってるの!? 私はこのやり方で教導してきて―――」
「それは
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