会議と再会と邂逅と
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は、さすがに聖天子の前でこんな事をしたことには反省しているのか、大人しく引き下がった。
「…………全員一致で聞く事に賛成と言うことで良いのですか?」
「「「「「はい」」」」」
この場のほぼ全員が言うと、聖天子は語り始めた。
「…………彼女の正体は我々でも掴めていません」
「!?」
蓮太郎が驚愕した顔をするが、この場にいる者の大多数が同じ様な反応をしたのだった。
何故なら、聖天子とその隣にいる天童菊之丞はまごうことなき、東京エリアの頂点に立つ者達である。
そんな人物が調べきれないなど、よほどのことである。
「彼女が初めて確認されたのは約六年前。モノリスの外でです」
このことにもかなりの非常識さがあったが、最早この程度のことで驚く者はいなかった。
「そこは大阪エリアからの亡命キャンプが壊滅した場所でした。当初は、菊之丞さんの調査から生存者ゼロというになりそうだったのですが、後日、衛星からの映像で確認したときにその姿が確認されました」
「ちょっと待ってくれ、亡命キャンプが壊滅したのはそいつの仕業なのか?」
出過ぎたことだと自覚しつつも、蓮太郎は聖天子に聞いた。
「いいえ、亡命キャンプが壊滅したのはあるガストレアによるものです」
「…………亡命キャンプっつってもそれなりの武装はしていたはずだ。それを単騎で壊滅させるとなれば識別名があるはずだ」
蓮太郎は勘違いをしていたが、真実を知るものがそれに答えることはなかった。
「それを知るには、あなたのIP序列が足りません。一定以上の人は既に知っているでしょうから、この場てそれについて話すことはありません」
蓮太郎は歯噛みをしたが、ここで食って掛かってもどうしようもなく、最悪強制退室さられるので、ぐっとこらえた。
「…………では続けます。それから彼女の存在は確認されまんでしたが、三年前から頻繁にこの東京エリアの外周区にて姿が確認されるようになりました」
すると、伊熊将監のイニシエーターの千寿夏世がなにか心当たりがあるような顔をしていた。
「『呪われた子供達』にとっては、かなり有名な人物です。何しろ食料を無償で与えてくれるのですから。現れては消え、現れては消えを繰り返しているのですが、ガストレアが現れたら時はいくつかの条件を満たしていた場合に高確率てあらわれます」
「その条件とはなんでしょう?」
今度は木更が聞いた。
「一つ目はいままで倒したことがない姿、もしくはいままで倒した個体に似ていないこと。
二つ目は人がほとんどいないこと。
最後に、そのガストレアに首に相当する部位が存在すること。
これらに該当しない場合でも、外周区の『呪われた子供達』が危機にさら
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