ファーストコンタクト
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そんな言葉が頭に思い浮かぶほどに壮絶だった。
あれは同じ男にしか理解出来ない地獄だ。
だって、イニシエーターの目、赤かったぜ?
by多田島
「延珠ぅぅぅ!!! 俺を殺す気かぁぁぁ!!!」
と、蓮太郎が血走った目で叫ぶ。
その目尻には涙がうっすらと浮かんでいた。
そんな時。
ドゴンッ!
何か硬い物が砕けるような音で三人は現実に戻って来た。
「これはガストレアか?」
多田島がそう言うと、蓮太郎と延珠はその方角に走り始めた。
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現場に付いた三人(多田島は追い付いた)が見たのは、狐のお面をかぶった白髪の少女らしき人物が、バラニウム製と思われる真っ黒な太刀と、綺麗に両断されたモデル・スパイダーの首を持っている光景だった。
あまりにも非常識な光景に動くことの出来なかった三人だったが、蓮太郎が、
「動くな! 何者だ!」
と言い、XD拳銃を構えたことにより、多田島も同じ様にする。
しかし延珠は、
「待つのだ、二人とも!」
そう言って二人の前に両手を広げて立ち塞がった。
「退け、延珠!」
「そうだ! こんな怪しい野郎逃がす訳にいかねぇだろうが!」
しかし延珠は一歩も譲らない。
それどころか二人に背を向け、少女な話かける。
「…………妾と敵対する気はあるか?」
すると、少女は喋りはしなかったが、小さく首を振った。
「…………なら行ってくれ」
少女はそう言われると、そのまま走り去ってしまった。
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「延珠! どういうつもりだ!」
少女が走り去った後、蓮太郎は延珠に詰めよっていた。
「あの人は悪い人ではない」
「だから、何処にそんな根拠があるんだよ!」
すると延珠は、
「…………あの人は数年前からたまに現れて、外周区の『呪われた子供達』に食べ物をで配っていた人だ。悪い人なはずがない!」
「そんなこと、わかんねぇだろうが!」
「それに…………」
「なんだ、早く言え」
今度はイラついち様子の多田島が延珠を問いただした。
「妾達が束になってかかっても絶対ににあの人には勝てない」
「「なんでんなことわかんだよ」」
今度は蓮太郎と多田島が二人同時に聞いた。
すると、
「…………あの人はステージVのガストレアをあの太刀で、一撃で
・・・
いとも簡単に両断した」
「「なっ!」」
延珠のこの言葉に二人は驚愕した。
何故なら、ステー
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