絶望からの始まり
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私はしばらく動かなくなった浩一を眺めていたけど、やがて立ち上がって、浩一を土に埋めた。
私はみんな逃げ切れた…………そう確信して疑わなかった。
だが、私は知らなかった。
アルデバランに高度な知能があることを。
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森を抜けて、東京エリアの方へ走ったアリス。
アリスは龍の状態にならなくても、時速80キロ程度なら余裕で出せる様になっていた。
そして、そこで見たのは…………折り重なる様にあった、大量の死体。
まさか、アルデバランが回り込ませた?
私が皆について行ってたら防げたかもしれなかったのに…………!
私の自己満足のせいで…………
「あ……あ、あ」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ…………!!!」
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「聖天子様」
「なんですか? 菊之丞さん」
「東京エリア付近の森の向こうにアルデバランの姿が確認されました」
「なんですって!」
「落ち着いて下さい、アルデバランは既に去りました」
「…………何故、アルデバランは去ったのですか?」
「大阪エリアからの亡命キャンプと接触し、大規模な被害を受けたからです」
「…………その亡命キャンプの方々は?」
「…………我々が発見した時には既に全滅しておりました」
「…………そうですか。菊之丞さん」
「はい、何でしょう」
「この事は一切マスコミなどにばれない様に隠蔽してください。無用なパニックを引き起こしかねません」
「御意に」
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その後、アリスは強さを追い求めた。
ありとあらゆるものを守れる、そして倒すことの出来る強さを。
これはほんの少しの人しか知らない、無かったことにされた小さな戦争だった。
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